劇団員コラム

シーン80『おばあちゃんの着物』 おーつけーこ

 前回公演「法王庁の避妊法」では、衣装として着物が必要となりました。いろいろな方にお世話になりながら、着物をそろえ、着付けをしていただきました。本当にありがたく思います。


 さて。私と着物の接点といえば成人式や友人の結婚式で着た程度で、その機会は数える程しかありません。前回の公演の際、着物を着るのに必要な小物類を出していましたら、普段着らしい着物が数枚あるのを見つけました。聞けば、母が嫁入りの時に、祖母が縫ってもたせてくれたとのこと。数枚の着物を見て「よくこれだけ縫ったなあ」と感心するばかりです。


 今回、縁あって、その着物を私が着ることになりました。母より少し背の高い私ですが、なんでも大きく作った祖母のおかげで、サイズは私にピッタリのようです。おばあちゃんありがとう。孫の私が着させてもらいますね。