劇団員コラム
シーン420『未来に生きている私達』 宮野 圭輔
仕事の関係で、子どもを相手に小話をすることになりました。何回か話す必要があり、はじめは自分の知っている話を話していたのですが、だんだんネタ切れになってきました。どうしたものかと考え、思いついたのが、「今話題の生成AIに考えてもらおう!」というものでした。以下、自分と生成AIとのやり取りです。
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自分:小学生でもわかる面白い小話を教えてください
AI:もちろんです!小学生にも分かる面白い小話を一つお教えします
ね。
先生「海の生き物で何が一番速いか知ってる?」
生徒「わかりません、何ですか?」
先生「カイ、それはイカです!」
生徒「イカですか?なぜですか?」
先生「だって、イカがすぐに『イカすぎる!』って言われるからね。」
この小話は、言葉遊びを使っていて、子供たちにも理解しやすいですよ。楽しんでいただけたら嬉しいです!他にも何かお手伝いできることがあれば、教えてくださいね。😊
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以上です。いかがでしょうか?私には全く理解ができませんでした。このやり取りで、「ああ、AIはまだまだ人間には及ばないんだなあ」なんて安心したりしたのですが、AIに理想の返答をしてもらうには、質問の仕方にコツがいるそうなので、こんな小話が生成されたのはAIの責任ではなく、自分の問い方が悪かったのかな、と思います。
あちこちで言われていることですが、昨今のAIの進歩はすごいものがあります。音声生成のAIはどんどん自然な会話が作れるようになっているし、映像生成のAIは滑らかな映像を次々と生み出しています。画像生成AIは、写真のような画像を作り出すこともできます。我々は、未来に生きているなあと思います。「人間の仕事はAIに取って代わられる」というのも、大げさな話ではないのでしょう。
でも、リアルな人間の活動、それこそ、舞台演劇なんかは、AIには真似できないものだと思うんです。どんなにAIが進歩しても、生身の肉体を必要とする活動は、やはり人間にしかできないと思うのです。そう信じて、眼の前のお客様に人間として何かを届けられるよう、精進していきたいな、と思う今日このごろです。
もしも人間と寸分変わらぬ動きをするロボットが開発され、リアルな営みさえもAIが代替できるようになったら・・・それはそれで、見てみたいですね。