劇団員コラム
シーン416『球種なんてなんぼあっても良いですからね。』 野口 直暉
と、ミルクボーイさんの漫才冒頭っぽくしてみました。
ちなみに私が漫才で1番好きなのは、博多華丸大吉さんです。
スピーチとスカートは、(自主規制)!)
私は小学生の頃、地元の少年野球チームに所属しておりました。中学からは、全く別の水泳に身を置いたので、以降、野球の競技に参加することはありません。しかし、今でも野球のラジオ中継を聞いたり、野球漫画を読んだりするのが好きです。
(オススメ漫画は「おおきく振りかぶって」)
普段、演劇の活動している中でふと、野球に似ているな、と思うことがあります。
例えば、役者。役者の演じる「役の幅」は、ピッチャーの「球種」に例えたりします。
役者をしていれば、色んなタイプの役ができればと憧れます。ただ、私の場合、すごい実直な役か、結構なバカ・天然の役、というのが多いです。
先程の役をピッチャーの球種で例えれば、145km/h程度のストレートか、そこそこ曲がるスライダーの2種類に限られる……その上、球速の調整があまり上手く無い。
フォークボール (落ちる球種) を覚えたり、速度の微調整ができたら幅が広がるのになぁ、と思うのです。
役者をピッチャーに例えましたが、制作や照明・音響、舞台監督などのスタッフは各野手。演出は監督に当てはまるように感じます。
私自身は、制作や舞台監督の立ち位置になることが多いです。特に舞台監督は「キャッチャー」の役割に似ています。全体の進捗状況を確認しながら、各部署への指示出し、他部署(舞台美術や制作) と兼任している場合は、自分がまとめて動いてしまったり。
あまり経験したことがないのは、「照明」です。
効果の技術を身に付けられたら、スタッフとしての幅も広がるのになぁ、とやりたがり精神が疼くのです。
冒頭の一言に戻るのですが、自分のやれる事(球種)なんてなんぼあっても損はしないと、最近は強く思います。
もちろん、得意・不得意はあります。自分の得意な事をとことん突き詰めることも大切です。しかし、選択肢が多ければ多いほど、色々と都合が良いのです。
新しい事を拒んで、今ある物に固執し、やれる事(球種)を増やす機会を捨てるようなまねは、なるべく無くしていきたい!
そう思いながら、新しく導入されたソフトウェアに頭を抱えながら日々パソコンに向き合っています。(白目)
あ、またエラーが出た……新しいことを身に付けるのも楽じゃありませんね。