劇団員コラム

シーン384一歩ずつ』 加庭 奈央

気がつけばもう2月もあとわずか。

気候や草木も少しずつ春の準備が始まり始めたようですね。

とはいえ、急に真冬の気温になってみたり…まだまだ油断できない今日この頃です。


未曽有の事態が起こって早一年。1年前の私はここまで自分自身にも影響が出て、しかもこんなに長く続くとは正直思ってなかった気がします。

私にとって、生活の大部分は仕事と劇団活動です。

特に劇団の活動は精神衛生的にもとても大きな役割を担ってくれているものなので、私というアイデンティティを形成するうえで無くてはならないものといえるのです(大げさ)。

そんな劇団の活動が大きく制限をかけられた1年。

もちろん、何もやってなかったわけではありません。それでも仲間に直接会うことができず、お芝居をすることが難しいこの一年はなかなかハードではありました。

声を出すことがストレス発散にもなっていたのですが、職場では普段から比較的静かに過ごしていたため、知らず知らずのうちにストレスが溜まっていたようで…。

「全部コロナのせいだぁぁぁぁぁ!」と何度叫びたくなったものか。


まだ先は見えない状況だけど、それでもあれから一年。いろいろな人たちが再び動き出しています。

もちろん私たちも。

またあの光景に出会えるように、出来ることを一つずつ。