劇団員コラム

シーン366休憩期間なのに、修行』 森田 リョウジ

 平成30年10月、「第2回まーやの家の小さな演劇祭」に参加し、劇団シブパはしばしの休憩(基礎稽古)期間をおいております。シブパは、公演までにお芝居を創り込む制作期間を概ね4ヶ月としています。2017年1月公演『けれどスクリーンいっぱいの星』以降、3~5ヶ月の制作期間で6作品を創ってきました。基本的には、公演日当日のパンフレットに次回公演の仮チラシを挟めることを目指してプランニングしています。必然的に、公演が終わるとすぐに次の公演の準備や台本稽古に取り掛かっています。頻繁に出番がある劇団員は、公演が終わらないうちに並行して、次の公演の台本稽古が始まっている、なんてこともしばしばありました。

 そんなシブパは今時分、久しぶりに次回公演が決まっておりません。公演時期と作品候補は何となく出していますが、諸々が確定するのはまだもう少し先になりそうです。


 そんなこんなで、今は基礎稽古期間として、いろいろな戯曲を読んだり、発声や滑舌の稽古等に精を出したりしております。私個人としては「この基礎稽古期間に更なる飛躍をするぞ!」と自分に誓い、私は週1回の稽古ごとに「短編戯曲を書き下ろす」という修行(荒行?)を課すことにしました。とはいえ、基本的には短編小説やショートショートの作品を脚本に起こすという作業が中心で、完全にオリジナルなものには取り掛かれていません。いわゆる「原作モノ」というやつですね。それでも戯曲を書く訓練には相当なっており、戯曲の構成や効果的にテーマを伝えるためのノウハウを知る機会になっています。…まさしく修行。


 いつかこの経験がシブパの公演に生きるよう、精進して参りたいと思います。