劇団員コラム
シーン361『20回目の夏』 しんご
伊勢崎市境演劇フェスティバルに参加して迎えた26回目の公演。
シブパ20回目の夏のこと。
そう、20年である。
正確に言うと、結成20年目。来春3月で20周年を迎える。
どんな20年を歩んできたのだろう。
いかに20年を歩んでいるのだろう。
そして、私はどんな20年を過ごしてきたのだろう。
嬉しいことも沢山あった。
そうではないことも沢山あった。
成長できた面もある。
まだまだ稚拙な面も多々ある。
26回公演も含め、演出を務める機会を多く頂戴してきた身として思う。
劇団員の信に応えられているだろうか。
何より、観に来ていただく方の期待に応えられているだろうか。
それらを裏切ってはいないだろうか。
果たして、その答えは簡単に得られるものではない。
ただ言えることは、この20年、ただただ必死に走ってきたということ。
それはまるで“彼女たち”のように、である。
何が変わり、何が変わらなかったのか。
何が変われ、何が変われなかったのか。
“彼女たち”と向き合う中で自ら綴った言葉を、改めて噛み締める20回目の夏である。