劇団員コラム

シーン36120回目の夏』 しんご

伊勢崎市境演劇フェスティバルに参加して迎えた26回目の公演。

シブパ20回目の夏のこと。


そう、20年である。

正確に言うと、結成20年目。来春3月で20周年を迎える。

どんな20年を歩んできたのだろう。

いかに20年を歩んでいるのだろう。


そして、私はどんな20年を過ごしてきたのだろう。


嬉しいことも沢山あった。

そうではないことも沢山あった。

成長できた面もある。

まだまだ稚拙な面も多々ある。


26回公演も含め、演出を務める機会を多く頂戴してきた身として思う。

劇団員の信に応えられているだろうか。

何より、観に来ていただく方の期待に応えられているだろうか。

それらを裏切ってはいないだろうか。


果たして、その答えは簡単に得られるものではない。


ただ言えることは、この20年、ただただ必死に走ってきたということ。

それはまるで“彼女たち”のように、である。


何が変わり、何が変わらなかったのか。

何が変われ、何が変われなかったのか。


“彼女たち”と向き合う中で自ら綴った言葉を、改めて噛み締める20回目の夏である。