劇団員コラム

シーン343四季を感じる』 加庭 奈央

前回のコラムを書いた時にはまだ台風の騒ぎをしていたのに、今は雪の話題がちらほら聞こえる季節になりましたね。

木々のオレンジ色の葉っぱが北風に舞っているのをみて、今年はあまり秋を感じる機会を持てずに冬を迎えているなと感じている今日この頃です。


私がまだ小学生だった頃は春は桜を見に、夏は海水浴に、秋は紅葉狩りに、そして冬はスキーにとよく家族で出かけていました。

体を動かすのが大好きだった小学生の頃の私は、海水浴やスキーは毎年とても楽しみにしていました。一方で、お花見や紅葉狩りに対しては「見るだけなんてつまんない」なんて言っていた記憶があります。


あれからずいぶん時が経ち、小学生の頃と変わらず体を動かす外出も好きですが、今ではすすんできれいな花や紅葉を見に行きたがっている私がいます。 今思えば、四季の楽しみ方を教えてくれた両親に感謝だなぁなんて思ってみたり。


とはいえ、なかなかそのために遠出をしたり有名どころに行ったりはできていない現実…。その分、近所の田畑や通勤路に植えられている木々など身近なところで季節を感じるようになっている気がします。


この秋はあまり季節を感じられなかったけど、その分この冬は小さな冬をいっぱい見つけようと思うのです。

まずはひんやりした空気を感じながら、澄んできれいに見える星空を楽しみますか。