劇団員コラム
シーン339『お付き合い』 しんご
先日、愛車が3回目の車検を終えた。
ということは、今の車に乗り始めてから早いもので7年になるということだ。
出会いは突然に訪れた。
…というより、先代との別れが突然過ぎた。
機械関係は明るくないのだが、どうやらATミッションとやらが故障したらしい。
修理にはかなりの費用がかかるとのこと。購入した時の1/3に近い額だ。
寂しいけれど、別れを決めた。
とは言え、である。
ここは群馬。車がなければ生活が成り立たない。
急いで次の出会いを求めて飛び回った。
何せ急を要する。高望みはしていられない。
金額と共に最優先項目となったのが納車可能日。
自ずと候補は絞られていき、そして今の車と出会った。
そんな出会いから7年。いい相棒だ。
単純接触効果がそう思わせている訳ではない。
誰しも理想の相手と付き合いたい。でもそんな相手との出会いはない。だからと言って嫌いな人とは付き合えない。
最優先項目は納車可能日と言いつつも、フリータイムはわずかな時間ながらも、必要な選考はした上で迎えた告白タイムだったのだから。
ズボラなメンテナンスにもかかわらず、ほとんど故障知らず。
閉所は苦手だから天井が高いのがお気に入り。自転車だって積める。
「それ必要?」と家人に一蹴されたターボだって、無くて構わない。
何より、控えめな自分には軽車がお似合いの相手なのだ。
そんな相棒、乗り手に似てか最近疲れが溜まりがち。加齢には逆らえない。
でも、まだまだ。
自分も車も大事にして、長いお付き合いにしていきたい。