劇団員コラム
シーン337『劇場内での飲食』 宮野 圭輔
芝居が始まる前の説明、いわゆる「前説」で、言われることが多いものの中に、「劇場内での飲食はしないでください。」というものがあります。一般的に、劇場内での飲食というのは禁止されていますが、劇場内で一カ所、本番中に限ってですが、飲食をしていても怒られない場所があります。それは、舞台の上です。(本番中に限りますし、場所によっては本番中でも駄目ですよ!)
劇団シブパでは、飲んだり食べたりする劇が多いなぁと感じています。自分が入団した後の作品を例に出すと、
第17回公演は、ポトフ、お酒、その他いっぱい。(本当にいっぱいあったから、舞台転換が大変だった!)
第18回公演は、カップラーメン、おかき
第19回公演は、ハバネロ、トッポ
第20回公演は、鰻、ビール
第22回公演は、蜜柑、ご飯、味噌汁、焼き魚、ひじきの煮物(全部、あるつもり、食べたふり、ですが。)
第23回公演は、おかき、お茶
第24回公演は、ビール、紅茶、シフォンケーキ、ワンカップ
などなど。覚えている範囲なので、もっとあるかもしれません。
舞台上で人から観られながら物を食べる、というのは、落ち着かないですし、味わう余裕なんかないし、物によっては口の中の水分もってかれて台詞が言いづらくなるし(おかきとかね)大変です。でも、それがまたなんだか楽しい気分になるので、僕は結構好きです。食べる役にあたると、「役得だぁ!」って思いますし、人が食べてるのを観るとうらやましくなります。(シフォンケーキ、食べたかったなぁ。)
観に来たお客様が、芝居の面白さと一緒にほんの少しの空腹感を持ってもらえるよう、これからも食べる演技を頑張っていきたいと思います。次は何が食べられるかなぁ♪