劇団員コラム

シーン324『○○な日はキッシュを作ろう』 沢村 希利子

私は料理があまり得意ではありません。

食べることに貪欲なので、自分が食べる分を自分の好きなように作ることだけなら苦にならない、という程度です。

これが生活となるとまた話は別です。


そんな私が実家を出て独り暮らしをする時に、絶対に譲れない家電としたのがオーブンでした。

どんなに安物でもいいからオーブンは必須。

だって材料に下味付けて突っ込んでおけば、あとは全部オーブンがやってくれるから。

スペアリブのグリル。

玉葱のホイル焼き。

ローストチキンレッグ。

焼いてる間にお風呂に入ったりできる楽々料理なのに、それなりに豪華に見せてくれるのがオーブンです。

オーブン様様ですね。


最近、キッシュを覚えました。

ここ数年、少しずつメジャーになりつつある、フランスの郷土料理。

デリでしか買えない惣菜だと思ってたけど、作ってみたら意外と簡単でした。

料理好きな人たちの間ではすでに今さら感満載のようです。料理好きな人尊敬します。

冷凍パイシートを薄く伸ばして型に敷いて、具を入れたら卵・牛乳・チーズを混ぜた液を流し入れてオーブンで焼くだけ。

お気に入りの具はボロネーゼですが、これも市販のミートソースに挽き肉を足して味を整える程度なので、手間はかかりません。

具材をほうれん草とベーコンにすれば彩りも鮮やかで野菜も摂れます。

パイシートを使わなければ糖質も抑えられます。

便利ですね。

焼いてる間にお風呂にも入れます。


お風呂から出たら後は飲んで寝るだけ、という状態ができたら最高ですね。

簡単レシピや放置系家電を考える人は天才です。

ちょっと手抜きをしたい時や、ちょっと豪華に見せたい時は、キッシュを作りたいと思います。


なお、私は今、圧力鍋が欲しいです。