劇団員コラム

シーン287幸せ太りの正体とは』 沢村 希利子

既婚者の、特に男性は、結婚後に少しふくよかになったりすると、

「幸せ太りだね!」

と言われることが多いのではないでしょうか?

結婚や出産を機に体重が増加することは男女共によくあることで、私も例外ではありません。

私の場合は結婚前からすでに増量が始まっていましたが、結婚してから一気に加速して、激太りが止まらない日々です。


幸せ太り、とよく言いますが、幸せと体重の増減にはどんな関係があるのでしょうか?


1998年アメリカのシラキューズ大学のアラン・メーザー博士が研究成果を発表しました。

研究の結果、テストステロンという男性ホルモンが幸せ太りに関係していることが判明。

このホルモンは男性の筋肉量や精子量など、男らしさに関係してるそうで、幸せであるほど減少し、幸せでないと増えていきます。


テストステロンが減ると、筋肉量が減ります。

一日に消費するエネルギーの4割は筋肉によるもの。

筋肉が減れば当然消費カロリーは減ります。

消費カロリーが減ったら以前と同じ食べ方では当然カロリーを消費しきれなくて太るわけです。


同時に、結婚や同棲をした場合、男性はパートナーの手料理が嬉しい気持ちも上乗せされて、つい無意識のうちにいつも以上に食べ過ぎてしまう傾向にあります。


また、男性はもともと狩猟や戦いの性であるため、子供ができたらその攻撃性を抑えるために男性ホルモンが減るそうです。


男性は幸せな気持ちな時こそ太る危険が潜んでいるということですね。


対して女性に多いケースとして見られるのが、生活環境の著しい変化からくる「ストレス太り」

です。


幸せなはずなのに、無意識のうちに新生活にストレスを感じているというのです。


そのストレスが原因となってお酒や甘い物についつい手が伸びてしまい、

食べることで安心感を得ているというのですから、男性陣にはショッキングなことですよね。


ちなみに私これ、ものすごく思い当たります。


とはいえ成人後は年齢とともに代謝が落ちていくのは普通のこと。

10代~20代と比べて、30代~40代では基礎代謝は約10%も落ちます。

結婚した事が直接の原因というよりも、加齢には逆らえないということですね。


仕事を続けながら家事をこなす女性も、所帯を持った重圧を感じている男性も、少なからず

ストレスは抱えているものです。

頑張りすぎず、規則正しい生活とバランスの取れた食事、適度な運動を心掛けたいものですね。