劇団員コラム

シーン265コーヒーに関する駄文』 りょーじ

 『四月になれば彼女は』の公演を終えて、早一カ月が経ちました。ご来場いただいた皆様、関わって下さった皆様、気にしていただいた皆様、本当にありがとうございました。

 1999年の3月に劇団シブパの母体であるワークショップが開始されてから、丸17年。これだけ続けているのにまだまだ演劇熱が衰えず、かつ、公演が終わってからも毎日何かしら演劇のことを考えている今日この頃。「演劇の魅力はすごいな」と思う反面、「こんだけ毎日演劇のこと考えていたら、頭おかしくなるかもな」と思い立ったので、今日は敢えて演劇と関係のない話題を。


 以前、このコラムのどこかでも書いたのですが、私、コーヒーを飲むのが好きです。そんなに「通である」とか、「ここの原産地の豆がうまいんだよ」とか、そういう本格的なヤツでなくて、単純に「飲むと落ち着くから好き」という程度のものです。


 時間が不意にできたときに、ひょっこり喫茶店にコーヒーを飲みに行きます。「Cafe」も好きですが、どっちかというとおじちゃんおばちゃんがたむろしたり、人気の少ない暗い感じだったりする「喫茶店」の方が好きかもしれません。「Cafe」は流行り廃りがあるけれど、「喫茶店」はなんかそんなものを超越した普遍的な味を醸し出しているイメージです。

 家に帰るまでのホンの30分程度をゆったり過ごします。読みかけの戯曲や小説を読んだり、音楽を聴いたり、携帯をいじったり、頬杖ついてただ眼を閉じていたり…。その時々で過ごす時間は違いますが、その根底には等しく「やすらぎ」が流れている。そんな感じです。


 よく行く喫茶店は何軒かあるのですが、常連にはなりたくない、というのがささやかなこだわりです。「あ、あのお客さん、たま~に来るよな…」マスターにそんな風に思われていたとしたらしめしめです。人付き合いがあんまり得意ではないところが、こんなところにも表れます。


 …別段、オチもなくただただ徒然なるままに、書き綴ってみました。たまにはこんなコラムもアリかな、と自分に言い訳をしつつ、今日はこれで筆をおきます。


 駄文、失礼いたしました。