劇団員コラム

シーン261「四月になれば~」を終えた二月に思うこと』 宮野 圭輔

2月13・14日に、第21回公演、「四月になれば彼女は」が無事に行われました。観に来てくださったたくさんの方々、ありがとうございます。


今回の劇の中に、「お前には二つのことがいっぺんにできないからだ」という台詞があります。なんだか自分に言われているようで、身につまされる思いがします。いっぺんにできないために最近は芝居に大きく偏っていた重心を、仕事や家庭のほうに戻さなくてはなぁと思いつつ、もう少し余韻に浸っていたい、そんな気分で過ごしています。


公演に向けて役作りをしている時に、役を演じる事は、服を着ることに似ているなぁと思いました。服(役)が身体(役者)にぴったり合っていればいいのですが、合わない場合には、服を身体に合わせたり、身体を服に合わせて作りかえたりしなければいけません。僕はあまり器用ではないので、身体を作り替えるより、 服の方を身体に合わせることが多いのですが、今回の公演では、 何とか身体を作り替えられないかと、もがいてみました。結局、服を調整したところも多かったのかなぁと思うのですが、来ていただいた何人かのお客様から、「役がぴったりですね!」との声をいただけたので、何とか着こなすことができたのかなぁと思います。


これからも、もっともっと色々な服を着こなして、自分の箪笥をいっぱいにできるよう、頑張っていきたいです。