劇団員コラム

シーン239『音』 加庭 奈央

梅雨真っ只中、皆さまいかがお過ごしでしょうか?

私の家の周りでは田んぼに水が入り、さらに雨が嬉しいようでカエルさんが毎晩大合唱をしております。

この音を『うるさい』と感じる人も多いようですが、私の場合とても落ち着く音なんですね。実家が自然に恵まれた土地にあるからでしょうか、昔っからそういう音の中で育ってきたので 静かな方が落ち着かない。私にとってはカエルの合唱が一種の子守唄になってしまっています。

音といえば、先日の稽古で劇団の人たちとテレビの話題になりました。今では静かな時間を過ごすこともできるようになった私ですが、子どもの頃はテレビの音がないと不安でしかたなかった。観てなくてもつけておいたり、寝るまで消さないでもらったり。今振り返ってみれば、木の軋む音やネズミさんが屋根裏を駆ける音みたいな 予期しない音を聞くのが怖かったのかななんて…自分の小心者加減に苦笑です。そんなBGMみたいになってたテレビっ子がいるかと思えば、見たい番組は集中して観るし、特にない時は消しておく。そんな人もたくさんいるんだろうなぁ。

……ん?こっちが多数派かな(笑)


何にせよ、私にとってはテレビの音もカエルの鳴き声も気持ちが落ち着く音になってます。雨の音も嫌いじゃないし、雪の降った時の音を全部吸い取ってる感じ(これは音じゃないか?)も好き。でも、雷の音は昔も今も変わらず苦手です(泣)。

きっと落ち着く音って人それぞれなんだろうなぁ。


皆さんの落ち着く音はどんな音ですか?