劇団員コラム

シーン218『怪我』 東 勝

 怪我をしました。肉離れ。

 図体に似合わず、学生時代はずっと何かしらスポーツをやってきた私。いろいろ怪我はしてきましたが、肉離れは初めての経験。事の起こりは9月中旬。運動不足解消のため、地域で行っているインディアカ(バレーボールみたいな競技。違いはボールが羽根のついたお手玉みたいなものを打ち合う)に参加していました。そのインディアカの最中、スパイクを打つためジャンプ!の瞬間、「ピキッ!!」っと、右足のふくらはぎが悲鳴をあげました。


 その後、右足が地面につけなくなりました。歩けず、片足でのケンケン(方言?)での移動。翌日医者にいくと全治2か月とのこと。そして初の松葉杖使用。

 しかし、この松葉杖が辛かった!この重い自分の体重を支える脇が痛い。そして着地する衝撃による負担がかかる左足が痛い。というわけで、移動が大変。ちなみに腕は筋肉痛。そして強く思ったこと。松葉杖の人が歩いてきたら、早めに道を空けてあげよう!


 数日後、怪我した右足の痛みが少しおさまってきたので、引きずるような形での歩行が可能に。でもあきらかに一歩一歩の可動が小さいため、松葉杖使用での歩行の方が効率的。

 でもとことん松葉杖が嫌いになった私は、足を引きずる移動が主となりました。

 特に階段が辛い。住んでいるアパートは3階。初期は一段一段時間をかけてゆっくり汗だくになりながら登り、同じように下る状態でした。なぜかスーツ姿で出勤前に汗だく・・・。これまでで一番「手すり」の存在を ありがたいと思いました。


 9月下旬現在、足の具合もだいぶ良くなって来ました。まだまだ足を引きずっての歩行ですが、一日一日足の可動部分が増え、 歩けることのありがたさを痛感する日々です。一つだけ優越感?を感じるとすれば、スーパーなどで福祉車両駐車場(手足の不自由な人のための駐車場)に車を停められることでしょうか。というかそこに停められないとかなり辛いのです。そんなこんなで、そういったバリアフリーの場所や器具の存在意義をすごく感じました。当たり前に歩けることって素晴らしい。震災後の話と似てますが「当たり前」に 感謝したいです。