劇団員コラム
シーン216『欲求』 東 勝
最近考えさせられる内容があったので、それを書いてみたいと思います(真面目な話)。
人には様々な欲求があります。食欲や睡眠欲のような生理的なものだけでなく、「金持ちになりたい」「有名になりたい」など願望や欲望のようなものまで。
ここで出てくるのが「マズロー(アメリカの心理学者)の欲求階層説」というものです。(お~難しそう~。)欲求には5段階の欲求があるとのこと。ちなみに、それぞれの欲求を 簡単に説明すると、
「生理的欲求」:人間が生きていくために最低限必要な、生理現象を満たすための欲求。
「安全欲求」:安全に安心して生活をしていきたいという欲求。
「愛情(所属)欲求」:集団に属したり、仲間から愛情を得たいという欲求。
「尊敬(承認)欲求」:他者から認められ、尊敬されたいという欲求。
「自己実現欲求」:自分自身の能力や可能性を引き出し、目標を達成したい、自己成長したいなどという欲求。
だそうです。
これを図で表すと、ピラミッドのように積み重ねた図になり、下から順に「生理的欲求」「安全欲求」「愛情欲求」「尊敬欲求」「自己実現欲求」と 5段階の層になるそうです。つまり「自己実現欲求」が上の方(頂点)にくるわけです。下(土台)の方ほど欲求が強く(不可欠とみなされ)、下の欲求が満たされない限り、その上の欲求は満たされにくいということらしいです(違っていたらすみません)。例えば、学校ですごく暗い子がいたとして、その子に対し学校の仲間からの、グループの輪に入れようとしたり褒め称えたりといった「愛情欲求」や「尊敬欲求」を満たすような行為がどんなにあっても、その子が親から虐待を受けているなど「生理的欲求」や「安全欲求」が満たされていないならば、なかなか学校でのその子の状況を改善することは難しい。ということです。
なんて言ったらいいのかわかりませんが、なんだか「深い」なぁと思うのです。
この説についての自分の解釈が合ってるか否かは置いといて、 これって考えさせられる内容じゃないですか?「日本」という国を考えたとき、苦しんでいるであろう知り合いを考えたとき、そして「自分」を考えたとき。はたして自分はどの他人と比べてどの欲求まで満たされているのか。そう考えると自分は幸せなのかもと思ったり。
そんな私の欲求はたくさんありますが、なんといっても「所帯を持ちたい」です。
いい人いないかぁ。