劇団員コラム

シーン188』 東 勝

 生まれてこの方、群馬県という土地を離れて暮らすことのなかった私ですが、初めて他県に引っ越して生活することとなりました。仕事の関係で2年間という 期限付きの生活です。県外にはたくさん出かけますが(主に観劇…。仕事ではほぼ皆無…。)、群馬以外の地で生活するのは初めて。そこで気づくことも多いわけです。「ああ、あのお店って、群馬(や関東)だけにあるんだ」とか「ここ(新潟)には、こういうチェーン店があるんだ」とか、「ここ(新潟)の冬の雪はえげつないらしいのか…」「あの番組が放送されていない…」とか、まだまだ新潟の生活にハマっていないので、群馬と比べると「不便」を 感じてしまうのです。こちら(新潟)に良いお店がないわけではないのですが、「○ンダーGOO」「○インズホーム」「○イシア」「○ニストップ」などの群馬にあるお店を何かないかと欲してしまう自分。ちなみに、私がいるのは 上越市なのですが、上越市-新潟市間と、上越市-群馬県間はほぼ同じ距離ということもわかり、新潟市がそんなに近くないことも判明。そして、よく行ってた東京への観劇も、時間的にも金銭的にも厳しいことがわかりました。


 その土地土地に、その良さがある。過ごした分だけ、その良さも悪さも 深く知っているのかもしれません。逆に、他の土地を知ることで、自分の住む土地の良さや悪さを客観的に知るのかもしれません。うまく言えませんが、それってなんだかおもしろい。たとえば、広げて考えると、日本と外国も言えそうだし。将来は地球とそれ以外の星なんてことも?

 私は根っからの群馬県人ですが、新たな土地での良さをたくさん知って、群馬の良さもたくさん見つけて帰りたいと思います。


 ちなみに、今の目標は、できるだけシブパの稽古(無論、群馬)に 参加することです。