劇団員コラム

シーン162一期一会』 しんご

人には、出会うべき時に出会うべくして起こる、そんな「出会い」があるように思います。

それは、人であったり、自然であったり、物であったり、音楽であったり、言葉であったり、事象であったり、機会であったり・・・。

まさに「縁」というものを感じる運命的な出会いがあったりします。

その瞬間に感じるものもあれば、後になってからその大きさに気づくものもあります。

逆に、その時に感応しなければ、二度と出会うことが無くなってしまったりもします。


・・・と、考えておりました。以前は。

そんな“特別な出会い”を日々切望し続けていたのかもしれません。


ですが、そういった「出会い」はなにも特別なことではなく、毎日の生活の中に無数に在るものではないか、と感じるようになりました。

日常の中では、様々な出会いが起こり続けているのではないかと。

それらをどう意識しているか、または意識していないかの違いではないかと。

「出会い」だと感じればそう為るし、感じなければ何にも為らず、ただ通り過ぎていくだけなのかもしれません。

もちろん、大きな「出会い」もあれば、小さな「出会い」もあるでしょう。

良い「出会い」もあれば、悪い「出会い」もあるでしょう。

そんな数々の「出会い」が連なり、重なり合い、そして今の自分がいるのではないでしょうか。


家族がいて、仕事をして、そして芝居を創って・・・。

今の自分を形成してきた「出会い」たちに感謝するとともに、 これから起こるであろう数え切れないほどの運命的な「出会い」を、今まで以上に大切にしていきたいと思うこの頃です。



シブパの活動も、まさに運命的な「出会い」の連続です。

今回も、素敵な「出会い」がありました。

そんな「出会い」たちがどう繋がり、どんな形となっていくのか、今から楽しみで仕方ありません。