シーン110『口さみしい』 おーつけーこ
2008.4.1
公演が決まり、役をいただき、台本が配られると、部屋で一人セリフを読みます。同じセリフを何度となく、声にだして。
しかし、オフ期間の今、自分に与えられた役もセリフもなく、なんとなく口さみしいなあ、と感じた時、ふと、詩集を声に出して読んでみました。これが新聞や小説では、なんとなく音読する気分になれないのです。
詩集なんて、今まで買ったことはありませんでした。先日、上司に勧められた本を買いに本屋へ行った時、なんとなく目についたのでした。それは、高校生の時に、国語の教科書に載っていた詩が収められていた詩集でした。
いろんなことがあって、自分の気持ちがどうにもまとまらない時にも、詩の音読はオススメです。少しずつ、落ち着いていきます。おなかがすいているわけでもないのに、口さみしくて、お菓子をつまんでしまう私。公演はないけれど、口さみしくて、詩集を音読してしまう私。