劇団員コラム

シーン104落語』 りょーじ

 「 え~、 毎度の馬鹿々々しい笑いを一席 … 」

 なんて口調から始まる「 落語 」。最近、何だか妙に興味があります。いや、以前から興味はあったんです。ですから、再燃とでも申しましょうか、それまではただぼんやりと、「 日本人だから、落語の一つも知っておきたいな 」というような、一般教養の一つのように考えていたのですが、近頃は

「 観たいっ!」「 聞きたいっ!」「 読みたいっ!」「 やってみたいっ!」

という衝動に駆られています。


 再燃のきっかけは、シブパの公演候補台本を探していたことに由来します。元気の良い芝居を探していたのですが、その中の一つにクドカンさんのものもありまして、彼の作品を読んだり、観たりする機会がありました。いろんなものを観ましたが、その中でも印象に残ったのが「 タイガー&ドラゴン 」。最近巷を騒がせている、私の好きな俳優さんでもある V6 の岡田君が演じていることもあり、全話をザーッと観返しました。よくできていました。脚本の出来はさすがだなと思うのですが、それ以上に私の心を揺さぶったのが、「 落語 」だったのです。


 いまさらですが、落語ってよくできている。ずいぶん昔からある噺なのに、今も語り継がれ、色褪せない。同じ噺でも演者さんによって、十人十色の輝きを放つ。演劇のそれと通ずるものがあるところが、またイイ。


 舞台人である私は、一つに「 落語をやってみたい 」と思うわけです。そしてこの充電期間中に一本でもできるようになって、表現者としてのスキルアップをしたいと思う今日この頃なのでした。


 「 落語 」の話でしたので、最後は一つ、なぞかけで。

 「 今回のコラム 」とかけまして、「 一年の充電期間 」と解きます。 その心は …

「 オチ つかない 」


お粗末さまでした。