セラミスに植えたペチュニア

昨年,ペチュニアの越冬について書いた.もともと多年草であるので,室内なら越冬するだろうと思い室内に置いたら,無事に越冬した.室内と言っても暖房した部屋ではなく,二階廊下の西側の端,窓ガラス1枚で外気と遮断されている程度の温度の低い場所である.

今回は,前回と異なり土ではなく,微生物や虫の生育しにくい「セラミス」というドイツ産の粘土を原料とした多孔質の粒状焼結土を使用してみた.水抜き穴無しの容器で育てられる.顆粒土のため目詰まりせず,絶えず根に酸素を供給できる環境をつくることができる.何度でも洗って使用できる等の特徴があると言われている.とは言っても最初からセラミスに種を蒔いても無理と思い,生協の花と野菜の培養土(海藻入り)で発芽させ,写真程度に成長した段階で,土を付けたままセラミスの中に埋め込んだ.肥料はハイポニカの500倍希釈液のみである.

非常に成長が早く,草丈が40センチ位になった頃,花が咲いている状態で半分のところで,切り戻した.寒くなると成長が遅くなるので,切り戻しは暖かい時期にすべきと言われているが,無事に花を咲かせている.切り戻した花を花瓶にさしていたら,7〜8本程度根が生え成長している.

今冬は最低温がマイナスになる日が多く,比較のため軒下に置いているペチュニアは煮染めたようになっているが,屋内は無事である.室内の条件は鉄骨系ハイブリッド住宅で,仕様では室内は外気温より10℃程高い.事実,今年1月13日の最低気温は−4.8℃の時,二階廊下の温度計は5℃であった.

2018.1.11 最高気温 2.4℃,最低気温 −1.3℃,屋外は雪

セラミスで栽培する際は,根腐れを防ぐために,粒子が吸収した水だけで育て,容器底部に余分の水が溜まらないようにすべきとのことである.最初は,プラスチックのスポイドを底まで差し込み吸い上げてみて水が上がってこなければよしとしていたが,セラミスの表面が乾き白っぽくなった時点でセラミスの量に応じた水(経験値:容積の1/4程度)を与えればよいようだ.

2月12日,−1.7℃ 外は雪景色.2回目の切り戻しを怠ったため徒長状態

切り戻した部分は水だけで根が出て成長している.

今年は異常に寒く一月半のうち,半分は最低気温が氷点下である.暖房なしの窓際で花を咲かせ続けることは無理かと思ったが,氷点下にならなければ,夏期のように旺盛ではないが,それなりに花を楽しませてくれるようである.

AccuWeatherの気温データ(熊本) 昨年と較べても圧倒的に寒い.

最低気温がマイナスの日(熊本 1月1日〜2月13日)

1月 1(-1.2),2(-2.6),11(-1.3),12 (-2.7),13(-4.8),24(-0.7),25(-3.8),26(-3.3),27(-5.2),30( -1.3),31(-3.6

2月 2(-1.6),4(-0.7),5(-2.3),6(-3.8),7(-3.7),8(-4.7),9 (-2.7),12(-1.4),13(-1.2).14(-2.2