ごあいさつ
ごあいさつ
超高齢化社会を確実に迎える我が国において,活力ある健康長寿社会の実現のため,感覚研究の重要性は言うまでもありません.加えて,最近,新型コロナウイルスの感染早期の症状あるいは後遺症として嗅覚・味覚障害が広く知られるようになったり,また視覚・聴覚の刺激がアルツハイマー病動物モデルの認知機能を改善させたりなどの,新しい事実が明らかになっています.それにともなって,感覚と全身機能・疾患の関係の研究が進むようになりました.すなわち,感覚研究は,今までよりも格段に注目されるようなってきていると同時に,その社会要請が高まりつつあります.
本シンポジウムは,前身となる感覚器イニシアティブの頃から数えて,今までに3回が開催されております(2017年〜2019年).この「イニシアチブシンポジウム」を,感覚研究のみならず,それが係る前身の研究者が広く集うサイエンスの場としてより充実させるために,「感覚フロンティア研究会」としてバージョンアップいたしました.そして,通算「第4回目」となる今回,新たなキック・オフ・シンポジウムとして開催することとなりました.
今般,この「先端的感覚研究シンポジウム」は,大阪大学蛋白質研究所2020年度拠点事業「大阪大学蛋白質研究所セミナー」の一つとして採択され,そのご支援をうけ開催されます.
COVID-19流行に伴い,参加者が一堂に会して催す研究会は開催できませんが,最先端の感覚サイエンスの発表と討論の場として,この第4回感覚研究フロンティア シンポジウムにご期待ください.
世話人・代表グループ