部材の設計断面耐力を算定するときは以下の仮定に基づいて行います。そのときの部材係数は一般に1.1とします。
①ひずみは断面の中立軸からの距離に比例します。
②コンクリートの引張応力は無視します。
③コンクリートと鉄筋の応力-ひずみ曲線はモデル化された下図を原則とします。
部材断面のひずみが全て圧縮にならない場合、コンクリートの圧縮応力度の分布は下図のように長方形と仮定して大丈夫です。この長方形圧縮応力度の分布を等価応力ブロックといいます。
まとめとして、部材の設計断面耐力を計算するとき、コンクリートと鉄筋はモデル化された応力-ひずみ曲線を描くと仮定します。また、圧縮応力度は長方形に単純化した等価応力ブロックを用いても大丈夫です。