7.4 活断層

活断層は第四紀以降、特に後半(50〜100万年以降)に活躍している断層であり、現在も動く可能性が大きいと推定される断層を指します。1960年代に入ってから活断層の調査が急速に行われており、1000年間の平均変位量によって断層に区分が設けられました。

活断層は変位の仕方によって周期型、クリープ型、競合型に大別されます。周期型は周期的に起きる地震によって変位が生じるものをいい、地震が起きない間は休止期間となります。1回の地震での変位量は10 [cm] 〜10 [m] の程度であり、日本の活断層のほとんどはこのタイプに属しています。

一方、クリープ型は常時ずれ動いているものをいいます。年間の変位量は数 [mm] であり、日本でこのタイプは発見されていません。また、競合型は周期型とクリープ型の2つの性質を持ち合わせたものをいい、日本では房総半島より西の太平洋側に突出した岬がこのような動きをしています。

まとめとして、現在も動く可能性が大きいと推定される断層を活断層といい、変位速度によって4つのクラスに分類されます。また、活断層は変位の仕方によって、周期型、クリープ型、競合型に分けられます。