森林塾青水は、みなかみ町藤原の上ノ原を“現代版入会地（流域コモンズ）”として、茅場や森の再生・活用に取り組んでいます。上ノ原の茅場再生に着手したのが2004年、今年で21年目を迎えます。
なかでも代表的な営みが「茅刈り」です。春の野焼きで目覚めた茅は、夏の陽をたっぷり浴び、秋には一面をやさしい黄金色に染め上げます。地元の方々や塾スタッフに手ほどきを受けながら、鎌一本で丁寧に手刈りし、束ねて“茅ボッチ”をつくります。刈り取られた茅は、伝統建築の屋根材として生かされ、地域の技と暮らしを未来へつなぎます。茅刈りは、日本の伝統建築と生物多様性の双方を守り育てるための、ささやかで力強い、確かな共同作業です。
待ちに待った収穫の秋――はじめての方も、久しぶりの方も、どうぞ無理のない範囲でご一緒ください。鎌一本の手仕事が、上ノ原の景色といのちをそっと支えます。

茅刈りってなに？

茅刈は、ススキなどの茅を鎌で手刈りし、束ねて乾かす伝統的な作業です。上ノ原では、春の野焼きで芽吹いた茅が秋に黄金色へと育ち、これを屋根材や修復用の資材として活用します。（現在は他県にも出荷しています）　茅を適期に刈ることで、草原の景観と多様な生きもののすみかも守られます。

はじめての方へ

道具の使い方や作業のコツは森林塾のスタッフが丁寧にお伝えします。小さな手入れが未来を変える――そんな実感を、風と光の中で一緒に味わいましょう。
上ノ原にお越しいただくことを大切にしています。作業が難しい方、身体を動かすのが難しい方も、のんびり過ごしていただくことができるので、お気軽にご相談ください。
天候や現地の状況により、当日の内容は一部変更となる場合があります。ご了承のうえ、どうぞ気持ちのよい一日をお過ごしください。

申込〆切 １０月２９日（水）