技法:銅版
サイズ:170x210mm / ed.40
会期後の税抜き価格:12000円
作品のタイトルである境界標とは、目に見えない境界点を現地で示す標識(しるし)です。 市の境目などを歩いているとたまに見かける所謂矢印のあれです。 私は制作時に物質と精神を深く意識しています。或いは物質と精神で言語化できない世界 の表出ということ目指しています。物質と精神の関係のなかでは境界が生まれ、その境界を なぞるように手を動かしています。 境界票シリーズでは、銅版の物質感が強くなることを意識して構成をしています。強く腐食 された銅版からは、物質のなかに精神が宿るようにも感じます。それらを境界票シリーズと して制作することは、どこか私自身の記憶を収集していく行為に似ていると感じています。
銅版画を使用し不定形に腐食で変形させた後、エッチング、アクアチントを用いています。銅板の持つ物質性が活かせることを目指しています。
1988 年 東京生まれ
2011 年 和光大学卒業
2013 年 女子美術大学大学院修士課程美術専攻版画研究領域 修了
2019 年 日本版画協会 第 87 回版画展 A 部門奨励賞 同準会員推挙
主な展示歴
2014 年 「個展」O ギャラリー /銀座
2015 年 「個展」O ギャラリー/ 銀座
2017 年 「個展」O ギャラリー/ 銀座
2020 年 「個展 」養清堂画廊/銀座
2021 年 「大石照美 金城理子二人展」The Artcomplex Center of Tokyo/新宿 2022 年 「個展」養清堂画廊/銀座
2023 年 「個展」誠文堂/相模原