最近、「年収の壁が変わる」というニュースを見た方も多いのではないでしょうか。
「103万円の壁ってなくなったの?」
「もっと働いても大丈夫になったの?」
「扶養から外れると損って本当?」
そんな疑問をお持ちの方も多いと思います。
年収の壁は、学生アルバイトや親の扶養に入っているお子さん、パート・アルバイトで働く方など、多くの方に関係する制度です。
特に、配偶者の扶養に入って働いている方は、働き方や手取りに影響することもあるため、一度確認しておきたい制度です。
今回は制度を難しく説明するのではなく、実際のケースをもとに「自分ならどうする?」という視点で考えてみましょう。
年収の壁とは、一定の年収を超えることで、税金や社会保険の負担が変わる目安のことです。
2026年は制度が見直され、ニュースでも話題になりました。
まずは、この3つだけ覚えておきましょう。
税金の「103万円の壁」は見直され、178万円へ
社会保険の「106万円の壁」は2026年10月から制度が見直される予定
「130万円の壁」は現在も扶養の目安
では、実際のケースで見てみましょう。
夫の扶養に入りながら、スーパーで週4日パート勤務をしています。
子どもも大きくなり、教育費が増えてきました。
そんなある日、店長から
「週5日で働いてみませんか?」
と声を掛けられます。
でもAさんは、
「収入は増えるけど、扶養から外れたら損って聞くし……。」
と悩んでいます。
家事との両立を優先したいのであれば、扶養内で働くという選択もあります。
一方で、教育費がかかる時期でもあるため、「収入を増やしたい」「これからも長く働きたい」と考えているなら、扶養を外れて働くことも選択肢です。
例えば年収160万円まで働いた場合、社会保険料は年間約20万円かかることがあります。
しかし、その分収入も増えるため、手取りが扶養内より多くなるケースもあります。
さらに、
将来受け取る年金が増える
病気やケガで仕事を休んだときの保障が受けられる場合がある
などのメリットもあります。
教育費などで収入を増やしたい方は、一度シミュレーションしてみることをおすすめします。
※社会保険料や手取り額は、勤務先やお住まいの地域、収入などによって異なります。
小学生のお子さんを育てながら、扶養内でパート勤務をしています。
最近は子どもも成長し、少し時間に余裕ができてきました。
勤務先から「週4日に増やしませんか?」
と声を掛けられています。
「少し収入は増やしたい。でも、まだ子どもとの時間も大切にしたい。」
そんな気持ちで迷っています。
今は子育てとの両立を優先したい時期。
無理に扶養を外れるよりも、今は扶養内で働き、お子さんがもう少し大きくなってから働き方を見直すという考え方もあります。
ライフステージによって、働き方の正解は変わります。
今だけではなく、5年後・10年後を見据えて考えてみるとよいでしょう。
子どもが独立し、自分の時間が増えました。
勤務先から
「週5日で働きませんか?」
と声を掛けられています。
「扶養を外れるのは少し不安。でも、老後資金も準備したい……。」
と悩んでいます。
老後資金を少しでも増やしたいと考えているなら、働く時間を増やすことも一つの選択です。
社会保険料はかかりますが、
毎月の収入が増える
将来受け取る年金が増える
病気やケガをしたときの保障が充実する
といったメリットがあります。
これから先も数年間働く予定なら、扶養を外れて働くことで、将来の安心につながるケースも少なくありません。
「年収の壁」は、誰にとっても同じ答えがある制度ではありません。
「扶養内だから得」「扶養を外れると損」と一概には言えません。
ご自身やご家族の状況、これからの働き方によって、最適な選択は異なります。
目先の手取りだけで判断せず、将来のライフプランも含めて考えることが大切です。
大切なのは、
✅ 今の生活を優先したいのか
✅ 収入を増やしたいのか
✅ 将来の年金や保障も考えたいのか
をご自身のライフプランに合わせて考えることです。
ニュースだけでは分かりにくい制度ですが、今回のケースがご自身の働き方を考えるきっかけになれば幸いです。