本シンポジウムは、KDDI 財団調査研究助成「医療情報の利活用に係る法制度に関する 研究」(調査研究代表者 : 藤田卓仙)の主催により開催された。

本助成研究は、国内外のゲノムを含めた医療情報の取扱いに関し調査した上で、分野横 断的・学際的検討を行い、プライバシー等の本人の権利保護と医療データの利活用の両立に 向けた、具体的法制度のあり方の提案を行うものであり、本シンポジウムはその成果報告を するとともに、さらなる国際展開に向けた意見交換を行うものであった。詳細に関しては、 本報告書をご覧いただければと思うが、Global Alliance for Genomics & Health (GA4GH) から Peter Goodhand CEOにご講演いただく等、充実した内容であった。

本シンポジウムは、当初、早稲田大学内にて、カナダからPeter Goodhand氏も直接参 加して実施する予定であったが、いまなお猛威をふるうCOVID-19の影響もあり、Peter Goodhand CEOの遠隔参加でのウェビナーとなった。開催形式の急な変更はあったが、多数のご参加をいただき、充実した内容となった。講演者ならびに参加者に感謝の意を表したい。