大学祭開催にあたって

 今年は5年ぶりに札幌医科大学大学祭を開催する運びとなりました。第74回札幌医科大学大学祭は『祭起』をテーマに、これまで各種企画を準備してまいりました。

 札幌医科大学大学祭は、学生同士が楽しむ「祭り」としての要素、そして学生と地域の皆様との「交流の場」としての要素があります。この両方で札幌医科大学大学祭は成り立っています。後者では、皆様が私たちに寄せてくださっている思いや期待を再認識すること、そして私たち札幌医科大学生が日頃どのようなことを学び、またどのような姿勢で医療に取り組もうとしているのかを皆様に感じていただくことを目的としています。


 現在、札幌医科大学には医学部医学科と保健医療学部看護学科、作業療法学科、理学療法学科の計4つの学科があり、それぞれが特徴的な色をもつ一方、将来、医療従事者になるという点では4学科とも同じです。しかし、普段は学科内での活動がほとんどで、他学科との交流は多くありません。普段はもちろん同学年との関わりは多いですが、他学年との関わりもありません。また、部活内でのコミュニケーションはあっても部活間での交流は少ないです。せっかく将来同じ医療の道に進む仲間が同じ大学にいるというのに、この状況は非常にもったいなく感じております。このような状況の中で、学生と地域の皆様との交流にとどまらず、大学祭が学生と学生の結びつきを強めるきっかけのひとつになるということを願い、皆で協力して祭りを起こし、5年ぶりの祭りを再起させるという意味をこめて、本大学祭のテーマを『祭起』にしました。


 今年で第74回目となります本大学祭では、オープニングや祭り(学年対抗戦・部活対抗戦)などといった主に本学学生を対象にした企画のほかに、プレパーティーや講演会などといった多方面で活躍される方々によるステージ・講演を楽しんでいただく企画、そして学生による模擬店や医学展、キャンパスガイド、公開講座といった地域の皆様とのふれあいを重視した毎年恒例の、創意あふれる企画をご用意しております。本大学祭にいらっしゃる皆様に素晴らしい出会いや感動を届けることのできる素敵な4日間をつくりあげたいと思いますので、実行委員会をはじめ札幌医科大学学生一同、皆様の御来校を心よりお待ちしております。


第74回大学祭実行委員長

医学部4年 上埜愛翔