推定樹齢360年余、樹高約6m、目通り幹囲2.63m。

昭和47年に青森県指定天然記念物に指定され、昭和58年には「日本名松百選」にとり上げられた。

南部藩御野馬別当一戸五右衛門の屋敷跡にあるこの松は、慶長年間(1596~)に岩手県一戸村から三戸へ引越してきた五右衛門の祖先、一戸兵部綱定という人が藩主から賜った盆栽松だったという。

樹高はわずか6mほどですが、9本の枝が伸びており、長い枝は16mにもなり、その姿は地をはう竜のようだともいわれている。

宝暦7年(1757)京都より来遊の雪氷山人が「扶桑比すべきなき臥竜の勢いある松」とたたえ、明治14年(1881)には、明治天皇御巡幸に際し、北白川宮能久親王に「翠葉千年緑貞節克己操」と御染筆を賜った名木。

伝承によると慶長の頃(1596-1615)、三戸南部家に使えていた一戸兵部綱定が、一戸から三戸へ屋敷を移す際に移植した松と言われている。一戸家によって代々大切に手入れがなされてきたこの松は、いつしか雄壮な姿へと成長を遂げた。

明治14年(1881)、明治天皇の東北巡礼で一行が三戸へ宿泊した際、天皇の叔父にあたる北白川宮能久親王は一戸家を宿とした。この時、能久親王は「関根の松」を鑑賞し、あまりに見事な松であったことから「翠葉(すいよう)千年の緑、貞節克己(ていせつこっき)の操」と讃えた。

皇族が賛辞を贈った松のうわさは瞬く間に広まり、以来、その姿を一目見ようと町内外から多くの人が訪れ、次第に観光名所になっていった。

入り口はわかりやすい

周囲は大きな石で囲まれている

関根の清水

関根の清水の小池には鯉が泳いでいる

アクセス

名称:関根の松(せきねのまつ)(県天然記念物)

所有者:三戸町

所在地:三戸郡三戸町川守田字関根4‐1