横綱鏡里水垢離の井戸

三戸町出身の横綱、鏡里とゆかり深い神社

広い畑の中に高い杉に囲まれた小さな神社がある。

昭和58年、横綱鏡里の還暦にあたり再新築された。

横綱鏡里水垢離(みずごり)の井戸

鏡里は戦時中の幕下時代に、再起不能と言われたほど膝を怪我してしまった。その後、痛めた膝をかかえ兵役に就いた。

終戦を迎え「スモウデキルスグカエレ」と双葉山から電報を受け時津風部屋へ戻るが、膝の悪化と体力の衰えで相撲の取れる状態ではなかった。

そこで故郷に帰り、昭和21年の元旦より大関昇進の願をかけ白龍神社にて、夜明け前の厳寒の中で水垢離を1週間勤めた。そして鏡里が部屋へ帰った後も、母は参拝を欠かさなかった。

それ以後は順調に回復し相撲に励み、最高位の横綱にまで上り詰めることができた。


※水垢離(みずごり)・・・神仏に祈願するため、冷水を浴びて体のけがれを去り、清浄にすること。

庚申塔(こうしんとう)

廿三夜塔(にじゅうさんやとう)

民間信仰のひとつとして、人々が集まって月を信仰の対象として「講中」といわれる仲間が集まり、飲食をし、お経などを唱えて月を拝み、悪霊を追い払うという月待行事(月待行事)を行い、その記念や供養のあかしとして建てられたもの。

アクセス

名称:白龍神社(はくりゅうじんじゃ)

所在地:青森県三戸郡三戸町斗内野月55