Ryosuke Kobashi's Website
東大 宇宙線研究所 特任研究員
東大 宇宙線研究所 特任研究員
2024-12-10 A paper on non-thermal emission from Tycho has been accepted in ApJ. →https://arxiv.org/abs/2412.07130
2024-09-18 This webpage newly open
Kobashi, R, et al. (2025) :
Kobashi+2024でTychoの環境を求めた研究を受けて、非熱的放射スペクトルを1次元計算で求めた。結果として、ほとんどの波長で観測値を説明する計算結果が得られたが、ガンマ線の光子指数の面では観測を説明することができなかった。これは、1次元でのセットアップであったことに原因があり、分子クランプなどの多次元的構造の導入によって解決されるものと推測される。さらに、より将来のスペクトルをモデルごとに予測し、将来のスペクトルから親星の問題を解決する手がかりが得られうることを求めた。
Kobashi, R, et al. (2024):
Ia型超新星残骸Tychoの衝撃波膨張に急減速が確認されていた(Tanaka+21)。そこで、これにconsistentな環境を求めた結果、(r^{-2} wind+wall)構造が適切であり、windの密度などからsingle degenerate scenario(爆発の親星である白色矮星の伴星が非縮退星)が支持されることを明らかにした。
Kobashi, R, et al. (2022):
流体+宇宙線加速を各timestepで解くコードを用いて、超新星残骸の時間進化を年齢がradiative phaseに至るまで解くparameter study(環境の密度をパラメータとして)を行った。その結果、幅広い時間進化の振る舞いがありうることが明らかにした。また、radiative phaseで顕著であるとされるいくつかの効果(宇宙線の再加速・ion-neutral wave damping)がスペクトル進化に与える影響も調べました。その結果、これらの効果が天体全体で足し上げた量で顕著になるのは、放射冷却が効き始めてから十分時間が経ってからであることを突き止め、スペクトル計算だけでなく同時に流体計算も行うことの重要性を示しました。
E-mail: rkobashi_AT_icrr.u-tokyo.ac.jp
Address: Institute for Cosmic Ray Research, 5-1-5 Kashiwanoha, Kashiwa, Chiba 277-8582, Japan