ロック・ヘッドバッシャー
トロール/空賊/第2サークル/男性
空賊にまつわる紋切り型のイメージは、どうやらロックにはあてはまらないようです。ロックと知り合った者は皆、彼の思慮深さ、情の厚さ、おっとりした性格に好感を抱きます。しかし、戦闘でのロックの戦いぶりを見た時、自分が彼の敵ではなかったことに胸をなで下ろすのです。
プレイヤー:チャッピー
ディアナ
エルフ/剣匠/第2サークル/女性
「彼女の最大の武器は剣ではない」とディアナの師匠が言ったとする悪意のある噂の真偽のほどは不明です。無論、彼女の剣術は疑いようもなく素晴らしいものです。しかし、「彼女の最後の一撃は、心に突き刺さる」とゆう噂からもすると…
プレイヤー:リサ
マッセナ
人間/幻影魔術師/第2サークル/男性
街のチンピラにすぎなかった彼がなぜ魔術師、しかも幻影など扱うディシプリンを志すことを選んだのか誰も知りません。まことしやかにささやかれるロマンチックで悲劇的な彼にまつわる物語は、彼が創り出す幻と同じように虚実に満ちています。もし真相を本人に尋ねたのなら、「それは本当だよ。そして俺は嘘つきだ」と笑って答えることでしょう。
プレイヤー:コニタン
ゲームマスター、リプレイ執筆:ナッキー
プレイ日時:1998年7月19日(土曜日) 午後6時~午後9時
GM:バーセーブ地方を大きく蛇行しながら流れるサーペント川という大河があります。君たちはいま、フィシュ・ベットという港街の酒場にいます。店は大繁盛で混み合っている。騒ぎ声と、揚げた魚の匂いと、香辛料の香りがする。蒸し暑い夜ですが、川面に向かって開いた窓から吹き込む風は涼しいです。ロックは、リンゼイという名の交易商人の護衛として働いています。リンゼイは若いヒューマンで男。よくしゃべる陽気な男ですが、商売人にしては気が良すぎるかな。一方、マッセナとディアナは二人で冒険者パーティを組んでいるんです(笑)。
ディアナ:二人だけで!
GM:みんな食事中ね。リンゼイがロックに「魚料理は好きかい?」と。
ロック:「もう慣れちまった。」
GM/リンゼイ:「皿一杯じゃ、足りないだろ。」
ロック:「2杯だな。ザルで。」
GM:とか話していると、リンゼイがホールの奥を見て、「おや?」とか言って席を立った、「ちょっといいかな。」
ロック:「あ? ああ。」
GM:じゃあ突然、マッセナは声を掛けられたぞ。振り向くと懐かしい顔だ。もちろんリンゼイ、彼と君は幼なじみで悪友だったんです。「マッセナじゃないか!」
マッセナ:リンゼイ?「リンゼイか!」と叫んでガターンと立ち上がる、抱く。(笑)
GM/リンゼイ:「世界は狭いもんだ!」 ハグ、ハグ(笑)。「こんな場所でお前と出会うとは! 英雄稼業の調子はどうだい?」と言います。
マッセナ:「さっぱりだよ、仲間も集まらねぇ。」
GM/リンゼイ:「きれいなお嬢さんと一緒じゃないか。」
マッセナ:「まあ、良いボディガードにはなってる。」(笑)
ディアナ:「ディアナです、初めまして。この人、お友達?」
マッセナ:「そう。」 何してる人だっけ? 「何してるの?」
GM/リンゼイ:照れくさそうに、「行商。結局、親父の後を継いだんだよ。」 振り返ってロックを呼ぶ。
ロック:行きます。
マッセナ:「いい用心棒つれてるねぇ。あんた名前は。」
ロック:「俺はロック・ヘッドバッシャーだ。」
GM:自己紹介も済んだ所でリンゼイが、「お二人さん、なにか予定は?」と聞く。
マッセナ:「ないよ。」
GM/リンゼイ:「実は、急ぎの荷物が入ってねぇ。」と流し目、「一つ頼まれてくれないかな。」
マッセナ:「はーん、頼み事?」
ディアナ:「護衛ってこと?」
GM/リンゼイ:「いいや、僕の代わりに運んでもらいたい荷物がある。ちょっとした使い仕事だが、もちろん報酬は払うよ、後で。」(笑)
マッセナ:「仕事に困っていたところだ、受けてもいい。」
GM/リンゼイ:「ありがたい。荷物の注文は受けたもの、僕自身は1週間後にはバータータウンにいなくちゃならないんだ、妹の婚礼で。」
マッセナ:「へぇー。そりゃ、おめでとう。」
GM/リンゼイ:「頼んでおいてなんなんだが、明日の朝、発ってもらえるかな。」
マッセナ:「忙しいな。で、荷物は?」
GM/リンゼイ:「陶器とガラス製品、薬剤師が薬の調合とかに使う器具だ、それをジンクール村のバスコって名のオブシデイマンの治療師に届けてもらいたい。前のやつは間抜けなオークの助手がひっくり返って割っちまったらしい。」
マッセナ:「オークは間抜けと決まっている。」
GM/リンゼイ:「少しかさばる荷物だがいいかな?壊れ物だ、慎重に運んでくれよ。」
マッセナ:「まかせろ、ビーカーの扱い方は心得ている。」(←錬金術スキルあり)
GM/リンゼイ:「じゃ、決まりだな。ロックも頼んだよ。」
ロック:「えっ、俺も行くのか!?」僕、解雇されたん?(泣)
GM/リンゼイ:「後は街まで帰るだけだよ。君には新しい冒険の仲間がいる。」気を利かしてるんよ、彼。
ロック:そうゆうことね。「みんな、よろしくなぁ。」
ディアナ:怖ーい、おおきーい。
GM/リンゼイ:「荷物は明日の朝預けよう、つもる話もある、飲もうか。」
マッセナ:「おう!」
ロック:「俺も一緒していいかぁ。」
マッセナ:もう酔ってる、角のある奴は仲間外れだ!(笑)
GM:はい、次の日の朝です。早朝、マッセナの部屋の扉がバンバンバンと叩かれる。
マッセナ:開ける。
GM:旅衣装のリンゼイが立っている、「荷物はロックに預けてある。それとだ、ジンクールにはバマックって名の鍛冶屋がいる、そこの娘のシャールにこれを渡してくれないか。」と手紙を差し出された。
マッセナ:にやにやして、「まかせとけ。」
GM/リンゼイ:「絶対、本人に渡せよ。」
マッセナ:「開けてもいいか?」(笑)
GM/リンゼイ:「殺す。」(笑)
ディアナ:ラブレター?ラブレター?
ロック:きっと、ハートのシールが貼ってあるな。
GM/リンゼイ:「親父は怖い人だからな、彼女には俺からだって言えば分かるから。」彼はニコニコしている、本当にラブレターなのだろう。
ディアナ:後で、透かしてみよう。(笑)
マッセナ:光の魔法がある。(笑)
GM:それで、ジンクール村の場所は道すがら尋ねてもらえれば分かるだろうと言います。歩いて5日の距離ですが、船に乗ることができれば1日は縮まるだろうと。あと、ジンクール村には宿があって、そこに泊まればいいと言います。トロールの夫婦の経営する店で、料理は天下逸品だと。
マッセナ:「おう、分かった。」
GM/リンゼイ:「じゃっ、後はよろしく、船が出るから。」
マッセナ:「またな。妹さんによろしく。」
GM/リンゼイ:走り出してから、くるっと振り返って、「そういや知ってたか? 彼女、昔、お前に気があったんだぜ。」(←お約束)
マッセナ:「はあっ、やっぱり!」(笑)
マッセナ:船を見つけよう。
GM:すぐに手配できました、トゥスラングの船です。
ロック:出発だ。
GM:はい、船旅1日、歩き3日です、何事もなく村に着きました。
ディアナ:へえー、早い。
マッセナ:もう着いたんか。
GM:道を尋ねながらここまで来たんですが、ちょっと奥まった場所にあって分かりにくかったです。目的地を目指して歩いて、日が落ちはじめてちょっと不安になってきた頃に村に入れました。柵囲いの中に10数件の建物がある、少ししか離れていない場所に森が広がっています。静かな場所です。
マッセナ:村に入って行こう、村人捕まえてバスコとゆう人はいますかと聞く。
GM:尋ねられた村人は驚いたように、「誰ですか?」と。
マッセナ:「バスコってゆう人はいますか?」
GM/村人:「ああ、治療師の。」って、家を教えてもらいました。
マッセナ:行く。
GM:おっ、着いた。
マッセナ:ノックする。
GM:ちょっと間があって扉がガタガタと開きます、小柄なオークが顔を出しました。
マッセナ:「バスコは?」
GM/オーク:「あ、留守です。」
マッセナ:「ビーカーを持ってきたんだよ、あんたの割った代わりをな。」
ロック:「よっこらしょっと、受け取れよ。」
マッセナ:「留守ってどこに行ったんだ。」
GM/オーク:「えっと、薬草を採りに。」
ロック:支払とかはどうなっとんだろ。
マッセナ:「明日には返ってくるのか。」
GM/オーク:「ううん、うん。」ハッキリしない返事。
ロック:いけるんかこいつ。
ディアナ:「明日のお昼頃、またうかがいます。」今日は持って帰ろう。
マッセナ:手紙届に行くか? いや、先に宿を取るか。
GM:すぐに見つかりました、宿の名前は……。(決めてなかった)
マッセナ:ただ今、衛星と交信中。(笑)
GM:柳亭。
マッセナ:データが違う。(笑)
GM:じゃあ、踊る小山羊亭。
ロック:「宿をお借りしたい、リンゼイの紹介だ。」
GM:玄関に立つと、一人のトロールが頬杖をついて食堂の椅子に座っているのが見えた。ぼんやりしている様子ですが、声にはっとすると、「泊まりですか?」と聞き返してくる。
ロック:鈍いぞ、村人がみんな鈍い。(笑)
GM/トロール:君たちが不審そうな顔をすると、「いや、こんな村へ旅行者なんて珍しいもんだから。」と慌てる。「食事もすぐに準備させていただきす。」
ロック:「じゃんじゃん持ってきてくれ。」
GM:食事が運ばれて来ましたけど、普通の店と変わらない、てゆうかもっと貧粗。
ロック:なんじゃーっ、おかわりー。
GM:もっと貧粗なのが出てきたな。(笑)「すみません、お酒の方はもう。」
ロック:うがーっ、リンゼイに騙された。
GM/トロール:「旅人は珍しいんですよ、すみません。でもまた、こんな村へどうして?」
ディアナ:「リンゼイって商人の使いで、治療師の所へ届物を。」
GM/トロール:「あっ、オブシディマンの所ですか…留守だったでしょう?」
ディアナ:「いつもよく出かけられるのですか?」
GM/トロール:「ええ、たぶん村回りでしょうな、近隣の村を看て回ってるんでしょう。」
ディアナ:「薬草採りだと聞きましたけど。」
GM/トロール:「あ…それでしょう。」
ディアナ:怖ーっ。
マッセナ:バマックとゆう鍛冶屋の場所を聞きたいんやけど。
GM:教えてもらった。
マッセナ:行こう、誰か一緒に来る?
ロック:残る。
ディアナ:行く。
GM:日は暮れてしまいましたが、鍛冶屋の仕事場は明々としている。鉄を打つ音が聞こえてくる。
マッセナ:「あんたが、バマックかい?」
GM:手を休めて顔を上げる。知覚テスト!
マッセナ:7。
ディアナ:9。
GM:腕に怪我をしているな。「なにか御用で?」
マッセナ:「娘のシャールさんに会いに来たんだけど。」
GM:彼は説明が足りないとゆう顔をする。
マッセナ:「友達に頼まれてね、手紙を預かってるんだ。リンゼイって男なんだけど知ってるか?」
GM/バマック:それで理解したようだ、「娘はもう寝てしまった、そこに置いといてくれ。」
マッセナ:「こうゆうもんは本人に渡すもんだ、明日、日のあるうちにまた来るよ。邪魔したな。」帰る。
ディアナ:泣きながら帰る、怖い人ばかり。
ロック:村の様子はどうなん?変なところは?
GM:うーん、目立って異常なことはないなー。しいて言えば、君達を見た村人は皆、慌てたような顔をするな。
ディアナ:もう寝よう、寝よう。
ロック:夜襲があるぞ。(笑)
GM:はい、寝ました。知覚テスト。
マッセナ:8じゃ。
ディアナ:7じゃ。
ロック:6。
GM:ではマッセナだけ。布団に入って少し経った頃、一階から話声が響いてくるので目が覚めたっす。
マッセナ:階段まで移動して聞き耳。
GM/声:「泊まり客が来てるって?」「ええ、商人の使いだそうで、すぐに帰るそうです。」とかなんとか、あと数人の足音が出て行った。
マッセナ:声は憶えておきたい。
GM:はい。
マッセナ:朝一番、バスコの所へ向かう。「おはようございます。」
GM:オークの助手が出てくる。
ディアナ:「もしかして彼、帰ってないの?よくあるのこうゆう事。」
GM/オーク:うなずく。「あの、お金は用意しましたから。」
ディアナ:「まるで私たちが強盗みたいな口ぶりね。」
マッセナ:荷物渡して、代金もらって帰ろう。
GM/オーク:「バスコさんには私から伝えておきますから。」
ディアナ:「頼りにならんな君では。」(怒)
ロック:「俺が聞いた話じゃ、バマックは村回りに行ったそうだぞ、本当はどっちだ。」
GM/オーク:「たぶん、薬草を採ってから、村回りに…。」
ロック:お前も知んちゅ~こっちゃなこれは。
マッセナ:「バスコによろしく言っておいてくれ。」バマックに会いに行こう。
ロック:俺、遠慮するわ。(←どうやらラブレターの件を気にしているらしい。)
GM:鍛冶屋は、朝も早くからトンカンやってるよ。
マッセナ:「娘さんは。」
GM/バマック:「今朝一番で、下の村に用事があって出かけた。」
ディアナ:「何時頃帰りますか?」
GM/バマック:「わからん。」
ディアナ:「娘さんに私達が手紙を届にきたこと伝えてくれました?」
GM/バマック:「忘れていた。」
ディアナ:手に書いてやろうかしら。
マッセナ:預けて帰るか。
ディアナ:もうちょっと待ってみない?
マッセナ:そうするか。あっ、腕の傷。
GM:荒っぽく包帯が巻かれているな。
ディアナ:「治療師に看てもらった?」
GM/バマック:「いいや。」
マッセナ:「ひどい包帯の巻き方だね。」帰ろう。
宿まで戻ってみたもの、これといって次の行動がない一行は、今後の展開についての考察(トロールは食通か?靴は食べられるのか?オブシディマンは水に浮くのか?など)をめぐらせるが、出てきたのは「待つしかないのでは」とゆう結論であった。ここでやっと、宿の主人の妻が見えないことを思いつき、主人を問いただすが、帰ってきたのはまたもや曖昧な返事と理由不明の動揺だけだった。
GM:そんなこんなで、夕方頃です。(適当にサイコロ振って)ディアナは一階にいます、残りの二人は部屋に引っ込んでいる。宿に客が入ってきた。
ディアナ:あっ、いらっしゃいませぇ、って違う。
GM:痩せたエルフです、左目に眼帯、頭は丸坊主、特徴のあるブーツとジャケット、腰には妙な鈎のついた柄の長い手斧。
ディアナ:ぎゃわわわっ。
ロック:ひーっ、坊主頭! モノホンや!
マッセナ:いかつー、眼帯は透明?
GM:透明ってどうゆうことや?…ああ、アレじゃない。そいつはカウンターまで行って、「おいっ、レギはどこだ!オヤジ出てこい!」って言いながら拳で台をガンガンやる。すると主人が出てきて、「何か不都合でも。」とびびった感じで尋ねる。すると、「荷物が足らなかったぞ、酒がまったく足らん!」「いいお酒は前ので最後だったのです。」「だったら最初にハッキリそう言え!」などと言い込まれている。
ディアナ:そのエルフに他に特徴は?
GM:[エルフ伝承]で判定して。
ディアナ:5。
GM:うーん、服装が誰かに似ているかな? エルフは帰ろうとするが、ふと君に気づいて、「お前が、商人の使いか?」
ディアナ:「そうだけど。」
GM:「はん。」と嫌らしい眼つきで君を見て、冗談の思いつきのように、「魔術師は仲間におるか?」と聞く。
ディアナ:「ええ。」
GM:それは一瞬ピタリと止まるな、でも出ていく。
ディアナ:主人はいるよね、「あの人は誰?荷物って何?」
GM/トロール:「近くの鉱山の人です、食べ物を買ってもらっているんです。」
ディアナ:なにぃ、私たちにあんなもん喰わせておいてぇ。(怒)「名前とかは?」
GM/トロール:「リッツて呼ばれていたと思います。」
ディアナ:部屋に上がって、みんなに話す。
GM:そこではっと気づくんだけど、さっきのエルフの格好、このトロールに似ているな。
ディアナ:トロールとエルフが似てる!…角?
GM:なんでやねん!
ディアナ:(ふくれる)
ロック:「そりゃ空賊装束ってやつだぜ」
GM:防寒用のジャケットと滑り止めのブーツやの。
ディアナ:へぇ、空賊だったんだ。
ロック:「エルフの空賊か、やっぱりこの村には何かあるな。」
ディアナ:まあいいや、そろそろ寝よう。(←!!!)
シーン4:とらわれの村
GM:じゃあ、3日目の朝です。
ディアナ:ダッシュでバスコの家に行こう。
GM:誰もいませんでした。
ディアナ:ふーん、家捜ししちゃえ。
GM:あんまし、変わったところは無いねぇ。
ロック:日記とかないんかな?
GM:そうゆうのは見つからない。
ディアナ:なら、次はバマックだ!
ロック:今度は僕も行こう。
GM/バマック:「あんたらか。」
マッセナ:「娘さん、帰ってきたか?」
GM/バマック:「おい、シャール。」呼ぶと娘が出てきたよ。
ディアナ:やっと会えた!
マッセナ:「リンゼイからあんたに手紙を預かっている。」
GM/シャール:「父から聞きました。」
マッセナ:「ぞうぞ、あなたに。」渡します。
GM/シャール:受け取ります。「ありがとうございました。」
ディアナ:「あなたから返事はありませんか?もし良かったら送り届けますが。」
GM/シャール:「そうですね、あとでお宿に持って行きます。」
マッセナ:やっと仕事が終わった。
GM:ロック、バマックの仕事場を見て気づいたんだけど、彼が作っているのは船に使われる物だ。もちろん飛空船。
ロック:「あんた新しい飛空船でも作っているのか?そこの金具、なかなかいい仕事してるじゃないか。」
GM/バマック:「昔、徒弟時代に少し習っただけだ…。」飛空船の部品がここにある説明になっていないけどね。
ロック:「ははん、そうゆうことか。」って宿屋まで帰ろう。
マッセナ:どうゆうことだ?
ロック:空賊が近くにいるってことだよ、この村を補給基地かなんかにしているんちゃうかな。だから皆びくびくしている。
GM:それから2時間ほどたった頃、シャールが手紙を持ってやってきた。
マッセナ:なか見ちゃ駄目?(笑)
GM:もちろん。
ディアナ:妬いてるのマッセナ?(笑)
GM/シャール:手紙を渡した後、シャールが深刻な顔つきになる。意を決したように、「助けてもらえますか?」
ロック:きた、きたよ、「まぁ、座ってくれ。」(←嬉しそう)
GM:カウンターの奥にいたトロールの主人が慌てた顔をする。
ロック:「ははーっ、年貢の納め時だぜオヤジ!」(←メチャ嬉しそう)
GM/トロール:「あと2、3日の辛抱だって言ってたじゃないかシャール!、話したら彼らに迷惑がかかるだろ!」
ロック:「あらかた、わかってるんだ。やばい奴らがいるんだろう?」
マッセナ:「まずい飯で、迷惑はかかりすぎてんだよ。」
GM/シャール:彼女はうなづいて話始めます。「1週間ほど前になります。森の中に飛空船が不時着するのを皆が見ました。それで、すぐに助けに行くことになったんです、バスコさんや父も含めて。その時は悪い空賊のことなど、疑ってもみませんでした。彼らは助けに向かった村人を捕らえました。そして、交換条件やなにやらを要求したのです。船を修理することや、食料の提供、奴隷の世話係。」
ロック:「奴隷を運んでいたのか! セラの犬だ!」
マッセナ:「ひょっとして、トロールの旦那の奥さんが見えないのも?」
GM:そうです。
ロック:「そいつらは2、3日で出て行くかも知れない、けど奥さんは絶対帰ってこない。」
GM/トロール:「そんな、まさか…。」
ロック:「よし、よし、俺たちがどうにかしてやろうじゃないか。」
マッセナ:「3人で何ができるってんだ?」
ロック:「相手はセラだぜ、黙っていられるか。」
ディアナ:「でもシャールさん、どうしてあなたは帰ってこられたのです?」
GM/シャール:「父が、エルフの男にあなた方の目的をしゃべったのです。」
ディアナ:ははぁ、つまりそうすれば私たちをすぐこの村から追い出せると。
GM:けど、魔術師が一緒にいるとは思っていなかったけどね。
ディアナ:なんで魔術師なの?
GM:つまり、飛空船を飛ぶように修理するには魔法が欠かせないってこと。
マッセナ:ガタガタ、震える。
ディアナ:へぇ、でも魔術師なら何でもいいわけはない…きゃ!
マッセナ:飛んだような気分なら幻でなんとか。(笑)
ディアナ:気持ちいい~。(笑)
GM:たぶん、その後、君の首が飛ぶな。(爆笑)
一行はシャールから、さらに詳しい情報を教えてもらう。空賊達は森の中1時間程度の場所にキャンプを張っているらしい、船外の小屋には下っ端の船員が4名いて、バスコもそこに拘束されている。飛空船の方は、なんと樹上に引っかかったままで、船室には船長と2、3人の護衛が残っている、奴隷達(子供ばかり4人)、と世話役の人質(宿の主人の妻と他の村娘)は船倉に軟禁されていることがわかった。空賊達は侵入者への警戒はしていない、ただし樹上の飛空船に乗り込むには、投げ下ろされるロープを登るしかないらしい。さあ、作戦タイムだ!
マッセナ:シャールに聞く、「空賊達の種族は?」
GM:船長はドワーフ、護衛はトロール、ヒューマンが3人。それとエルフとウィンドリングを見たと。
ロック:「ウィンドリング!うっとうしい奴だ。」
ディアナ:船長を直接狙った方がいいんちゃう?
ロック:俺は、キャンプからの各個撃破を提案する。
ディアナ:船長を殺してしまえば部下は降伏するのでは?
ロック:そうか。それに、どうせ騒ぎになるのなら、先に船に登っておいた方が得かな?悪いがオブシデイマンは後回しにさせてもらうか。
ディアナ:森を迂回すればキャンプは避けられるでしょう。
マッセナ:それで行こう。俺がシャールに化けたら、船へは簡単に登れるだろう。
GM:ほい、ほい。
マッセナ:[幻装]のタレントを使ってシャールに変身!判定します…成功、感知難易度と不信難易度に+10です、完璧。
ロック:けど、声はそのままなんだろ。
マッセナ:[多芸]で[声色]もってるんよね。
他一同:し、渋い~。
マッセナ:「ほら、そっくりでしょう? ぎゃはぎゃは!」
GM:下品な笑いは止めろ。
ディアナ:わかんなーい(笑)しるしを書いてあげよう、額に『肉』。(←?)
GM:持続時間は?
マッセナ:12時間。(笑)
ロック:女装を満喫してくれ。(笑)
森に侵入した一行は、キャンプを迂回、ディアナとロックは適当な場所に隠れ、マッセナはシャールになりすまし、船に登る。
GM:船の下で呼びかけると、ロープが投げ下ろされた。つかまると、するするとつり上げられる、引っ張り上げたのは長髪、髭もじゃのトロール。
マッセナ:奴隷のいる場所は分かる?
GM:はい。船首近くの階段をのぞき込むと子供と人質の姿が見える、トロールは船尾の扉の向こうに引っ込んだ。
マッセナ:様子をうかがってから、[声色]を使わずに彼女達に事情を説明する、「助けにきました。」と、それからロープを垂らそう。
ディアナ&ロック:静かに登って行く。
GM:こんな所で落ちてもはじまらんから判定はいいや、みな登れた。
マッセナ:とりあえず、子供と女は隠れていてもらって、空賊をかたずけるか。俺が扉を開けて空賊を誘い出すから2人は不意討ちの準備をしていてもらおう。
ロック:オッケー、任せろ。
マッセナ:ノックする。
GM:「あん?」
マッセナ:「失礼します。」
GM:開けると、狭い部屋にテーブルと椅子があって、トロールと眼帯のエルフが、カードをしている。あと、ウィンドリングもおるな、テーブルに座っている。
マッセナ:殺虫剤を用意するべきだった。(笑)「何人かが気分が悪いって言ってます。どなたか来ていただきません?」
GM:3人は顔を見合わせて、エルフが舌打ちして立ち上がる。
マッセナ:「こちらです。」
GM:ほな、甲板に出たところで不意討ちするよね。
ロック:攻撃。
GM:イニシアチブ振ろう。ステップに+2していいよ。
ロック:マスター、不意討ちは1ターン何でもできるってルールに書いてあるよ。
GM:マジ?
ロック:今日、読んできたし。しかも、物理防御値と呪文防御値に+3されるって。
GM:わかった、わかった、好きにして。
ロック:カルマつっ込んで攻撃、達成値7?
GM:ヒット。
ロック:ダメージは22点。[盾攻撃]もするよ、達成値12でダメージ11点。
GM:ぎゃ、転倒…気絶。
マッセナ&ディアナ:あらら。
GM:トロールとウィンドリングが飛び出してくる。イニシアチブ振るよ。
ロック&ディアナ:4。
GM:ウィンドリングが7でトロールが4。
マッセナ:5
GM:ウィンドリングは、ひらりと舞い上がって弓を撃つ、ディアナめがけて7。
ディアナ:はずれ。
マッセナ:《かげろうの矢》でウィンドリングを狙う、16。
GM:クリット。
マッセナ:9。
GM:転倒チェック、失敗、バランスを崩した。残りは同時にいこう、トロールは[雄叫び]する…7は失敗。
ロック:俺も[雄叫び]、カルマ入れて10…は【良】に足りないはず。
GM:ぶん殴る、達成値11で、ダメージ14。
ロック:あんまり痛くない。反撃、はーっ11。
GM:普通に命中。
ロック:ここからが肝心なんだよ。きたっ!どどーん、がっがっがっ、(←超必殺技の効果音)36点。トロール用ソードの威力を見たか!
マッセナ:それって、対トロール用ソードなの?(←違います)
GM:防御点引いて31ダメージ、転倒テストに失敗しました。
ロック:もちろん[盾攻撃]も、達成値8でダメージ8。
GM:気絶。
ディアナ:もう終わっちゃった。ウィンドリングには攻撃できる?
GM:うーん、ウィンドリングは飛んで逃げた。
ロック:仲間呼びに行ったか?
GM:船室の扉がバターンと開いて、斧を持った赤毛のドワーフが現れた、倒れたトロールの体を跨ぎながら、「どこから入った?ネズミどもめ。」
ロック:「俺達に羽が生えてないのは確かだな。部下はこのとおりだ、まだやる気か?」
GM:「かかってこいよ、ネズミ。」
ディアナ:自分が一番ちっちゃいくせに。
ロック:イニシアチブ、13。
マッセナ:7。
ディアナ:6。
GM:く~っ、1。
ロック:剣で攻撃、達成値18。
GM:クリティカル、まずい。
ロック:ダメージ10点、だめっす。
マッセナ:《かげろうの矢》、7。
GM:普通に命中。
マッセナ:ダメージが…振り足し、振り足し、25点。
GM:感知テスト、失敗! あぁ、ブレス吐く前にドラゴンが落ちる。(笑)
ディアナ:殴るよ、達成値9で、ダメージ…27。
GM:なんなんじゃ~、まだ生きてるけどさ~。
ロック:ドワーフ、立ち上がって終わりな。
GM:次のラウンド、[たぎる血]を使えれば何とかなる!(←必死)
ディアナ:イニシア14。
ロック:イニシア11。
マッセナ:7。
GM:5。
ディアナ:達成値9で、ダメージ10。
ロック:達成値8で、ダメージ20。
GM:間に合わなかった~、気絶。
ロック:ぱららーらら、ぱっぱらー。(←戦闘終了音楽)
ディアナ:無傷だ。
GM:くっそー、下が騒がしくなるぞ。
マッセナ:残りの部下だな。
GM:ウィンドリングが飛び上がってきたけど、事態を眼にしたら逃げて行く。(笑)
ロック:うぉーっ、雄叫んでやる。
GM:下の3人も逃げ腰。
ロック:船長の死体を担ぎ上げて、船から放り投げる。ぐしゃ!
GM:避けた真ん中に落ちて、それを見た船員は一目散に逃げて行く。あとで、森で野生化する。(笑)
マッセナ:捕虜を脱出させよう。
GM:下のほったて小屋には、拘束されたバスコがいました。あと、キャンプの中には吊るされた死体がある。
マッセナ:奴隷かな?下ろしてあげましょう。
GM:バスコから聞いたことにしよう。「空賊のあいだで反乱騒ぎが起こったらしい。」と教えてくれる。
ロック:それで、船が落ちたんだな。
GM/バスコ:「新しい船長の方針に従わない者が出たらしい。奴隷売買に関して。」
マッセナ:クーデターか。
GM/バスコ:助けたバスコが驚いた顔で、「シャール、まさか君が助けにきてくれるとは!」
ロック:いい加減、もとに戻れ!
マッセナ:ぶあーっ。(両手を振りかざす)
GM:じゃあ、奴隷も人質も連れて村まで帰りました。駆けつけた村人に囲まれる。口々に礼を言われるな。この辺でシナリオ終わっていいよね?
ディアナ:一段落着いたけど、オークの助手はあのまま?
GM:別に空賊のせいでボケていたわけでは…。