”Hobbit Tales”
手番プレイヤーが、ランダムに配られた手札を並べながら即興でストーリーを語るゲーム。
他のプレイヤーは、場に出されたカードに応じて怪物や障害などのカードで割り込みができます。
と、書くとなんだか対戦ゲームのようですが、実際には他のプレイヤーからの突っ込みから、突飛なストーリーに変化したり、意外にも物語が綺麗にまとまったりします。
プレイヤー同士のコラボレーションによるストーリー創作といえば、TRPGもそのような遊びではありますが、ゲーム的な部分よりも「創り、語る」ことに重点を置いた作品。
とは言えやるべきことは明確なので、初めてでも迷わずしっかり遊べるゲームになっていました。
”Enter the Avenger”
「復讐」をテーマにしたストーリゲームでした。
プレイヤーは予め決められた役割を担当します。
「復讐者」「被疑者」「語り手」「審判」「天罰」のいずれかです。
「復讐者」と「被疑者」以外は決まったキャラクターを演じるわけでは無いので、オーソドックスなTRPGに慣れたプレイヤーは戸惑うかもしれません。
私もTRPGを含めたアナログゲームを長くやっていますが、「天罰」などという実態の無い概念を担当したのは初めてでした😂
プレイ時間は短く、淡々と進んであっさり終わったのですが、プレイ毎に全く違った設定、展開、真相が楽しめる作品になっています。
中村俊也さんによる素晴らしい日本語訳が公開されています。
今回のプレイもこちらを使わせていただきました。
オインクゲームズさんの、”Rights”。
オリジナリティがあるのかないのか意見が分かれそうな模様に対して、著作権を主張して他のプレイヤーから使用料を徴収するゲーム。
「その模様を最も使用したプレイヤーが権利を得る」「誰も使用していない模様からは使用料を徴収できない」という分かりやすいジレンマを取り入れたシンプルなゲーム。
他のプレイヤーの動きを見ながらじっくりと作戦を立てていけます。見事に読みが当たったときの爽快感はかなりのもの。反対に読みが外れたときの悲しさも相当です😂
箱やカードのデザインがシンプルながらお洒落でいいですね。
”Sherlock Holmes: The Case of the Dead Duke”
ある豪邸で起こる殺人事件をテーマにしたゲーム。
ひとりずつ「推理」や「事実」を適当にでっち上げて、いかにもそれらしく語っていくというストーリゲームです。
しかし、その語りが「真実」かどうかを決めるのは「ダイスの出目」という大味っぷり。
せっかくの名推理も、サイコロの出目によってはただの与太話になってしまいます。
前回プレイした時には、名探偵役がまるでコメディアンのようになってしまいました。(それはそれでアリかもしれませんが)
今回は探偵も頑張って、序盤から探偵らしく事件の核心に迫る推理を行いますが、ここぞというところでダイスが振るわず尻切れトンボっぽくなってしまいました。
これは一体ストーリゲームなのかダイスゲームなのか?
おそらく両方なのだと思います。
鍋野企画さんの”ヘッジホッグジレンマ”
トゲトゲ動物のイラストが可愛らしいカードゲーム。
場に出ているカードと同じ数字のトゲトゲ動物カードを出して、カップルを成立させるという簡単ルール。
ただし他のプレイヤーとバッティングすると不成立。
他にも「ウニ」が成立していると、最も高得点なカップルが不成立になるという少し捻ったルールも入っています。
実際プレイしてみると、ルールは簡単ですが勝ちを狙うのはなかなか難しいことがわかります。
家族や友人と一緒に、ちょっとした時間で遊べる作品です。