「キャット&チョコレート 冠婚葬祭編」は、冠婚葬祭をテーマにした様々なトラブルを、カードに書かれたアイテムとプレイヤーのアイディアだけで解決していくゲームです。
お題と手札の内容が合っていれば比較的簡単そうなのですが、「棺の発注ミス」というお題に対して「文金高島田」「まわし」「スパゲティ」の3枚で対処することになったプレイヤーの苦悩たるや相当なものだったようです(笑)
一応勝ち負けはあるのですが、皆で荒唐無稽なアイディアを出し合って楽しめる、レクリエーション的なゲームです。
続いて「コンセプト」。2014年フランスゲーム賞受賞作です。
誰もが知っているようなおお題(有名人や地名、モノの名前)を、ボード上のアイコンを指し示すことによって「これなーんだ」とクイズを出す遊びです。
これもゲームというよりはレクリエーションの要素が強い作品だと思います。
ときにはお題を出す側がコンセプトを抽出できないような難題や、回答側が知っているのかどうか疑わしいお題(ニール・アームストロングとか)も混じっていて、お題選びにも苦労します。
つい簡単なお題を選んでしまいがちなのですが、あえて難しいテーマで挑戦したほうが面白いかもしれません。
「ビッグ・チーズ」はネズミ株式会社を舞台にした時期社長の座争奪戦。
競り&ダイスゲームです。
競り勝てても即座に勝利点を得られるわけではなく、勝利点はダイスによって決定されます。
よいカードを競り落としたにもかかわらずダイス運に恵まれないプレイヤーもいれば、安いカードをたくさん競り落として順調に順位を上げていくプレイヤーもいます。
最下位でもダイス目によっては奇跡の大逆転を狙えるだけに、最後まで熱のこもった勝負となりました。
「エルダーサイン」は前回に引き続き「見えざる軍団」拡張セットを加えての挑戦です。
今回の敵は「シュド=メル」クトーニアンのボスでかなりの強敵です。
今回こそ苦戦は必至と思われましたが、度重なるプレイで全員経験値が上がったのか、上手な立ち回りで順調に冒険を解決していきます。
結果、無事古き印を12個集めきっての勝利でした。
「見えざる軍団」拡張を加えて難易度は上がったはずなのですが、このところなぜか連戦連勝です(笑)
「犯人は探偵の中にイる」は今回が初プレイ。
ある殺人事件の解決のため、プレイヤー全員が探偵となって犯人を探すのですが、実は一人だけ探偵になりすました犯人が紛れ込んでいます。
(最初のカード配布でどのプレイヤーが犯人かを秘密裏に決定)
犯人役のプレイヤーは自分が犯人だと悟られることなく、あたかも犯人を探すふりをして操作を撹乱しなければいけません。
探偵のプレイヤーは、どのプレイヤーが犯人かをつきとめ、犯行の動機、凶器、犯行時刻すべてを正確に当てる必要があります。
頭脳を使った対戦ゲームとなり、それまでのゲームとはうってかわって、空気がシーンとしてしまいました。
「誰が」「いつ」「どの」カードを出したのか正確に記憶しておくことで、行動の矛盾点が炙り出せるはずなのですが、これが意外に難しいのです。
今回は犯人役となったのですが、終盤になるにつれて誤魔化すのが難しくなり、じりじりとした緊張感の中祈るような気持ちでプレイしていました。
初回プレイと2回め以降ではかなり印象が違うゲームになりそうです。
最後は「犯人は踊る」で締め。
同じ探偵ものでも、こちらはかなりゆるくスピード感のあるゲーム展開となります。
今回もやはり終盤で熾烈な「犯人」カードの押し付け合いが繰り広げられ、「冤罪じゃないのコレ!」というお約束の悲鳴があがっていました。
1ゲーム5分~10分程度で終わるので、ちょっとした合間の時間や、ゲーム会の時間調整にちょうどいいカードゲームでした。