まずはメンバーが揃うまで「オニリム」の2人プレイ。
前回はルール間違いをしていたので、今回はルールをしっかり確認しながらプレイ開始。
2人用は1人用ルールの発展版の協力プレイなのですが、1人用より難しい印象です。
お互いに手札を融通し合ってプレイしないと、あっという間にゲームオーバーになってしまいます。
今回も途中までは順調だったのですが、結局あと少しというところで山札が尽きて敗北してしまいました。
二人で揃えている色がかぶっていると、手札が融通しにくいので難しいかもしれません。
2人プレイではまだクリアしたことがありません。
何とか再プレイして勝利を目指したいですね。
続いて「Becoming」を2本続けてプレイしました。
まずは前回のプレイと同じ「Long Live the King」から。
<今回の英雄>
ヴァージニア・スミス
<英雄の資質>
美徳:「素朴な生活」、「困っている人を助ける」、「正しいことを行う」
長所:「信心深い」、「民衆の信頼」、「弓の名人」
味方:「理想に燃えた若者マイリア」、「白髪交じりの古強者カレブ」、「献身の騎士マーク」
<オープニング>
ドラーシス王国は、平和で秩序ある王国だ。
だがその実情は、無慈悲な暴君が鉄の支配をしいており、民衆は圧政に苦しんでいた…
<シーン1>
脅威の代理人:「苦痛」
ペレン村では、ヴァージニアの妹の婚礼が行われていた。
そこへ武装した兵士達がやってくる。徴税を口実に、若い娘たちをさらって行こうとするが…
最初のシーン。前回のプレイでは英雄側が首尾よく勝利をおさめたシーンです。
しかし今回は「脅威の代理人」側が結託(?)してダイスの個数を増やしたせいか、英雄側の敗北となりました。
妹は連れ去られ、ヴァージニアも殴られて気を失います。
<シーン2>
脅威の代理人:「疑念」
村の長たちの間で意見がかわされている。ヴァージニアは救出に向かうべきだと主張する。
次のシーンでも英雄側は勝つことができません。
結局、半ば強引に村を出て行くことになります。
<シーン3>
脅威の代理人:「恐怖」
怖ろしい山賊の一団に遭遇し、荷物を全て置いていくよう要求される。
このシーンでも英雄側の敗北となり、”特質”のひとつである仲間の「理想に燃えた若者マイリア」を失います。
英雄たちは何とか難を逃れますが、山賊との戦いでマイリアは無残にも殺されてしまいました。
<シーン4>
脅威の代理人:「苦痛」
遠くから煙が立ち上っている。この先の村が炎に包まれているのが見えた。
英雄側の敗北です。村人たちを助けようと奮闘しますが、炎の勢いに阻まれてしまいます。
<シーン5>
脅威の代理人:「疑念」
村を覆っていた炎が消え、雨がしとしと降りだした。
暗い表情をした村人たちが集まり、事の顛末を語りだす。
王の兵士たちに逆らったことで恨みをかったのだ。
このシーンでは、英雄側が初めて勝利することができました。
自分たちの村も同じ目に遭うのではないか?という疑念に打ち勝ち、志を新たに旅路を急ぎます。
<シーン6>
脅威の代理人:「恐怖」
降りだした雨は嵐になり、英雄たちを襲う。
再び英雄側の敗北。このシーンで仲間の「白髪交じりの古強者カレブ」を失います。
村の救助活動で傷を負っていた彼は、嵐を避けるために入った暗い洞窟で命を落としました。
<シーン7>
脅威の代理人:「苦痛」
王都を目前にして、兵士の一団と遭遇する。
”残酷な遊び”に興じようとする兵士たちの手から逃れなければならない。
続いて英雄側の敗北です。
兵士との戦いで、ヴァージニア自身が腕に傷を負ってしまいます。
<シーン8>
脅威の代理人:「疑念」
王宮の門に辿り着いたヴァージニアだったが、厳しい警備に阻まれてしまう。
やはり英雄側の敗北。
「献身の騎士マーク」の手引で、兵士に紛れて王宮に入ろうとしますが、正体を見抜かれてしまいます。
ヴァージニアは捕らえられ、マークはその場で命を失ってしまいました。
<シーン9>
脅威の代理人:「恐怖」
冷酷な王の前に引きずり出されるヴァージニア。
玉座を前にして、彼女のとった行動は…
最終シーン。ここでも英雄側の敗北です。
民衆の窮状を訴えるも、まったく動じることのない王。
もはやこれまでと覚悟を決めたヴァージニアは、一瞬の隙を狙って王に跳びかかります…
<エンディング>
今日もどこかの村で、王の兵士たちによる”粛清”が行われていた…
シーン9までで、最も多くの勝利点を得たのは「疑念」の担当プレイヤーでした。
村を襲った兵士たちのリーダーが、兜の面頬を外します。
その顔は確かに、あの「英雄」ヴァージニアのものでした…
今回は前回にも増して悲劇的な展開となってしまいました。
どう足掻いても勝ち目が見えない展開に、英雄担当のプレイヤーもかなり疲れた様子でした。
苦しい展開を楽しむことができないと、なかなか面白さを感じることができないゲームかもしれません。
前回と全く同じ物語でありながら、各シーンで繰り広げられるやりとりは大きく異なっていました。
担当する役柄を入れ替えて再プレイしてみても、また違った展開が見られて面白いでしょう。
2本目は「Boy Meets Girl」という物語をプレイしました。
こちらは先程とは打って変わって、「結婚を間近に控えた恋人」が障害を乗り越えてゴールインするお話です。
プレイヤーは4名。恋人側2名と、脅威の代理人2名に分かれて遊びます。
<今回の主人公>
紺野 里美 / 23歳女性 … 特質は「笑顔を忘れない」「妹:りお」「お人好し」
矢部 一将 / 28歳男性 … 特質は「思いやり」「隠し立てせず正直」「大親友:たいち」
今回は二人の「関係」に対する特質もあり、これは主人公がどちらも利用することができます。
「愛こそすべて」「信頼関係」「相思相愛」「共通の関心」
<脅威の代理人>
「依存」(Dependence)
「反発」(Resentment)
<シーン1>
脅威の代理人:「依存」
最初のデートで、水族館を訪れたふたりをちょっとしたハプニングが襲う。
最初のシーンです。「依存」の担当プレイヤーは二人が過度に依存しあうような状況を演出する必要があります。
しかし何故かここで、「水族館でイルカが暴れる」というハプニングを起こしてしまいます。
(実際、最初のデートで”過度に依存”させるようなイベントを考えるのは難しいのです。)
状況を「依存」の方向へ持っていくことに苦労しますが、「ハプニングに遭うことで二人の仲が急接近する」ということにします。
ここでは主人公側が勝利しました。
<シーン2>
脅威の代理人:「反発」
里美の父は、一将との交際に反対だ。
資産家である父は、娘の結婚相手にはもっとふさわしい者がいると考えている。
このシーンでも主人公側が勝利。
父に結婚を反対された里美ですが、妹の力添えもあり、父もしぶしぶ二人の仲を認めざるを得なくなりました。
<シーン3>
脅威の代理人:「依存」
交際を経て、ついにプロポーズを決意する一将。
食事をしながら、婚約指輪を取り出すタイミングをはかっていたが…
このシーンでは脅威の代理人側の勝利です。
食事の最中、里美の携帯に元交際相手からの電話がかかってきてしまいます。
何とかプロポーズを果たせたものの、二人の間の空気がギクシャクしたままになってしまいます。
<シーン4>
脅威の代理人:「反発」
お互いの両親を呼び、顔合わせの食事会が行われる。
裕福な里美の両親に対し、一将は何となく気後れしてしまう。
ここで再度主人公側の勝利。
一将の親友、たいちの両親が経営するホテルということで彼の協力もあり、食事会はつつがなく終了しました。
<シーン5>
脅威の代理人:「依存」
結婚式の準備を進める里美。
しかし一将の仕事が忙しく、すれ違いが続いてしまう…
ここでも主人公側の勝利です。
結婚式の準備をめぐって言い争いになってしまいますが、「信頼関係」「思いやり」などの特質を活かして仲直りします。
<シーン6>
脅威の代理人:「反発」
結婚式の前日、未曾有の大震災に見舞われる。
お互いの居場所も確認できないまま、数週間が過ぎたある日のこと。
最終シーン。結婚式のシーンなのですが、「震災に見舞われる」という展開になりました。
数週間後、全てが変わってしまった街で彼らは再会します。
ここでは脅威の代理人側の勝利です。
疲れきってしまった二人は、これからのことを話し合うことができません。
<エンディング>
ふとしたきっかけで、二人が出会った頃のことを思い出す。
最終的には主人公側が多くの勝利点を得て、ハッピーエンドとなりました。
これからのことを考える余裕の無い二人でしたが、何気なく始めた共通の趣味についての話題から、お互いを想う気持ちを思い出します。
この困難を乗り越えて二人で未来を切り拓いていこうと決意を新たにし、物語が終わります。
こちらのシナリオでは主人公側が勝利することが多かったせいか、ややコメディ寄りの展開になりました。
「結婚を控えた恋人」という、普段あまり演じることのない立場を想像しながらのプレイは、難しいものの非常に面白い体験でした。
「脅威の代理人」側も、恋人同士を依存させたり反発させたりするような状況を考えることに苦心していたようです。
今回、全く異なったタイプの物語を2種類プレイしました。
「ヒロイズムと犠牲のゲーム」となってはいますが、古典的な英雄譚だけではなく「恋人たち」などというユニークなテーマでも遊べるということがわかりました。
「主人公」と「立ちはだかる困難」という要素さえあれば、もっと他のキャラクターや状況、設定でプレイすることもできるでしょう。
ルールは独特ですが、非常に柔軟な遊び方ができるストーリーゲームだと言えそうです。