「ウィザードリィRPG」は、1988年にアスキーより発売された国産RPGです。
コンピューターRPGの元祖である「Wizardry」を、「D&D」風に卓上ゲーム化したもので、言わば「逆移植」作品です。
今回プレイしたのは2005年発売の「復刻版」ですが、版権の問題で固有名詞が変更されている以外はほぼオリジナルどおりです。
ギンヴィス … 人間 / 戦士 / 中立
ナーリ … ドワーフ / 戦士 / 善
クミン … ノーム / 僧侶 / 善
カル … ハーフリング / 盗賊 / 中立
イラド … エルフ / 魔法使い / 中立
「ウィザードリィ」では、必要な職業やそれに合った種族がほぼ固定なので、今回もオーソドックスなパーティになりました。
(ルール上は固定されていませんが、変則的なキャラクターを作るとかなり不利になります。)
このゲームはダンジョンハックが基本ですので、今回のシナリオも地下世界への冒険を準備しました。
登場するモンスターの強さや与える経験点の調整は、付属シナリオの「狂王の試練場」を参考にしました。
冒険者たちは、「剣の山脈」と呼ばれる荒涼とした山腹にある洞窟に入ろうとしています。
これまでの冒険で偶然見つけた古い書物から、この山脈の地下に古代の神殿があるということを知ったのです。
書物には蛇に似た奇妙な種族と、彼らが神殿に隠した宝のことが書かれていました…
登場したモンスターはバブリースライム、ゾンビ、ゴースト(マーフィーズゴーストを参考に作成)、アンデットコボルドなどでした。
地下二階へと続く扉を開けるため、蛇のゴーストを倒してアイテムを集めます。
1~2レベルのキャラクターにしては少々手強いモンスターを出しましたが、うまく切り抜けることができました。
ここで戦士、盗賊が2レベルに上がります。
登場したモンスターはジャイアントラット(カピバラ)、クリーピングコイン、スタチュー(戦士などのデータを改変)、ドラゴンフライなどでした。
ブレスを使うモンスターに苦戦しながらも、「眠り」や「致傷」などの魔法を駆使して勝利していきました。
魔法使いが「炎」の呪文を覚えられなかったのが痛いところですが、それでも盗賊や戦士がクリティカルヒットを連発するなどの活躍でカバーします。
盗賊が罠の解除に失敗し、「エクスプローディング・ボックス」(爆弾)に全員が巻き込まれるというトラブルもありましたが、奇跡的に死亡者はゼロでした。
ダンジョンのボスモンスター、大蛇(ドラゴンパピー相当)との決戦です。
強力なブレスを使うモンスターで、苦戦は必至と予想していたのですが、レベルアップした戦士の活躍であっさりと勝利してしまいました。
素晴らしい武器とたくさんの金貨を袋に詰め、冒険者たちはダンジョンを後にしました。
久しぶりにダンジョン・シナリオを遊びましたが、レベルアップのスピードや登場する罠、「レバー」などのギミックでWizardryらしさが出ていたのではないかと思います。
今回のプレイ時間は3時間ほどかかりました。ダンジョン・シナリオでは、1回のプレイ時間が長くなり過ぎないように注意が必要ですね。
古臭いイメージのあるダンジョンものですが、改めてやってみるとその面白さが再認識できるものです。