マンマミーア (Mamma Mia!) 1998年ドイツ
デザイナー: ウヴェ・ローゼンベルク
プレイヤー: 10歳以上 / 2〜5人
プレイ時間: 30分程度
ルール難度: 易
1999年ドイツ年間ゲーム大賞ノミネート作品。
ピザ職人として、できるだけたくさんのピザを完成させるカードゲームです。
カードには、ピザを完成させるための材料が書かれた「レシピカード」と、材料をあらわす「トッピングカード」の2種類があります。
トッピングは以下の5種類
(ちなみに「ペパロニ」は「ペパロニサラミ」ではありません。緑色の唐辛子みたいなやつです。紛らわしいですね…)
「トッピングカード」1枚が、その材料1つをあらわします。
「レシピカード」には、そのピザを完成させるためのトッピングの種類と数がイラストで描かれています。
例えば、「パイナップル1つとサラミ4つ」という風です。
「トッピングカード」は全プレイヤー共用ですが、「レシピカード」はプレイヤー毎に専用のカードとして色分けされています。
「マンマミーア」は3ラウンド勝負となっており、各ラウンドは第1フェイズ(カードを出す)と、第2フェイズ(ピザを作る)に分かれています。
各プレイヤーは山札から「トッピングカード」6枚と、「レシピカード」1枚を持ってスタートします。
手番が来たら、以下のアクションを行います。
2の「トッピングカード」を出すタイミングが重要です。
この後の第2フェイズでピザを作るのですが、その際「そのレシピカードより先に出されたトッピング」を使ってピザを完成させる必要があるためです。
したがって各プレイヤーは、今までに出されたトッピングの種類と枚数を把握し、「そろそろいけるかな?」というタイミングで「レシピカード」を出さなくてはいけません。
グズグズしていると他のプレイヤーに先に「レシピカード」を出されることになりますし、急ぎすぎるとピザを完成させるのに必要なトッピングに足りないかもしれません。
トッピングカードの山札が全て無くなれば、第2フェイズ(ピザを作る)に移ります。
第1フェイズで作ったカードの山を裏返しにし、一枚ずつめくっていきます。
(つまり、カードを出した順にめくることになります。)
レシピカードが出たら、それまでにめくられたトッピングカードを使ってそのレシピのピザを作れるかどうか確認します。
このとき、レシピカードの持ち主のプレイヤーは、手札から足りないトッピングを出してピザを完成させてもかまいません。
ピザを完成させることができれば、使ったトッピングカードと一緒に脇に退けておきます。
完成できない場合、そのレシピカードは持ち主プレイヤーのレシピカード山札の一番下に戻します。
こうして最後のカードまでめくり終わったら、ピザの完成に使った「トッピングカード」を全てひとまとめにしてシャッフルし、次のラウンドの山札とします。
ピザの完成に使わなかった、余った「トッピングカード」は重ねて表向きの山札とします。
次のラウンドでは、この「1ラウンド目で余ったトッピングカード」の上にカードを出していきます。
(もちろん余ったトッピングだけでピザが作れると思ったら、次の手番ですぐにレシピカードを出してもよいでしょう。)
こうして3ラウンド繰り返し、最も多くのピザを完成させたプレイヤーの勝利です。
記憶力が試されるゲームですが、「ピザを完成させる際には手札を足してもよい」というルールがなかなかの曲者です。
このため、場に出ている「トッピングカード」の種類と枚数を正確に把握していたとしても、ライバルに先に「レシピカード」を出される場合があります。
タイミングをはかることに躍起になっていると、絶好のチャンスを逃すことになってしまいます。
第1フェイズ終了時の手札の状況が読めない以上、思い切って早い段階で「レシピカード」を出してしまっても意外と完成できる場合があります。
記憶力、判断力と運の要素が絶妙にマッチした名作カードゲームです。