ィセント第2版~闇世界への旅立ち~(Descent: Journeys in the Dark 2nd Edition) 2012年アメリカ
デザイナー: ケヴィン・ウィルソン
プレイヤー: 14歳以上 / 2~5人
プレイ時間: 120分~180分
プレイ難度: やや難
「ディセント第2版」は、2005年(日本語版2008年)に発表された「ディセント」の改訂版となる作品です。
前作と同じく、「剣と魔法」のファンタジーRPG風ボードゲームとなっています。
各プレイヤーは、英雄側(1人以上)と敵側(オーバーロードと言う 1人のみ)に分かれて戦います。
英雄側のプレイヤーは、用意されている8人のキャラクターのうち1人を選択します。
各キャラクターは「戦士」「魔法使い」などいくつかの役割に分かれており、それぞれ得意な戦い方があります。
ファンタジーRPGと同じく、プレイヤー間でお互いの欠点をカバーし合うような組み合わせがよいでしょう。
オーバーロード役のプレイヤーは、モンスターの役割を担当する他、オーバーロード特有の能力を使って英雄達の邪魔をします。
このゲームでは、いくつかのシナリオが用意されており、各シナリオによってマップや登場する敵、勝利条件が異なります。
各シナリオで英雄側のプレイヤーとオーバーロード側のプレイヤーが対戦し、勝敗を決していくようになっています。
また、このゲームでは通常のボードゲームとは異なり、シナリオ達成の結果としてキャラクターが成長し、新たな能力を獲得したりします。
この辺りのルールも、ボードゲームというよりはRPG的な要素が強く表れているところです。
「ダンジョンズ&ドラゴンズ」のようなファンタジーRPGを、よりボードゲーム的に手軽に遊べるようにしたものと考えてよいでしょう。
箱の大きさや価格はかなりのものですが、それに見合った内容物としてリアルなプラスチック製フィギュアが39体も付属します。
また、マップタイルも様々なものが48種類、カードは200枚と、リッチな内容を考えるとかなりお得なゲームだとも言えそうです。
各種拡張セットも定期的に発売されており、ヘビーなゲーマーも飽きさせない作品になっています。
標準プレイ時間は2時間以上ということで、まさに「ゲーマーのためのゲーム」です。
重厚で手応えのあるファンタジーボードゲームを求めている人に是非おすすめしたい作品です。