チャオチャオ(Ciao, Ciao...) 1997年ドイツ(新版2013年)
デザイナー: アレックス・ランドルフ
プレイヤー: 8歳以上 / 2~4人
プレイ時間: 30分
ルール難度: 易
「チャオチャオ」は、すごろく+ブラフゲームのシンプルかつ楽しいパーティゲームです。
舞台は奇妙な食肉植物の生い茂るジャングルの中、プレイヤーたちはは高い吊り橋の上を競いながら渡っていきます。
この吊り橋の上で嘘をついていることがバレると、吊り橋から突き落とされ、あっという間に食肉植物の餌食となるのです。
各プレイヤーは自分の色のコマを7つ持っています。
吊り橋にはスタート地点とゴール地点があり、ゴールには8つのコマが入るスペースがあります。
各プレイヤーは自分のコマを一つスタート地点に置き、ゲームをスタートします。
一人ずつ筒状の入れ物に入ったサイコロを振って、自分だけが出目を確認します。
サイコロの出目の歩数分、吊り橋の上をゴールに向かって移動できるのですが、この時に出目が何であったか偽ってもかまいません。
(例えば、1が出た場合でも「3が出た」などと宣言してもよい。)
他のプレイヤーはその宣言が嘘であるかどうか判断し、嘘だと思うなら「ダウト」と宣言します。
誰もダウトを宣言しなければ、プレイヤーが申告した歩数分だけ移動できます。
ダウトが宣言された場合、即座にダイス目を全員に公開します。
もし出目の申告が嘘だった場合は、手番プレイヤーのコマが吊り橋から突き落とされ、そのコマはゲームから脱落します。
ダウトを宣言したプレイヤーは、手番プレイヤーの代わりに申告された出目の数だけコマを進めることができます。
逆に手番プレイヤーが進行した出目が本当だった場合は、ダウトを宣言したプレイヤーのコマが吊り橋から突き落とされることになるのです。
面白いのは、サイコロの目が「1」から「4」までしかないことです。
「5」「6」があるべき面には「×」が刻印されており、これが出た場合は必ず嘘をつかなければいけません。
3回に1回は嘘をつかなければいけないということになり、このルールによって「誰も嘘をつかない」という状況を防いでいます。
無事にコマをゴールされたプレイヤーには得点が入りますが、より後にゴールしたコマの方が高い得点を得られます。
これによって「いつゴールするか」という調整も重要になってくるので、勝つために嘘をつくことがより必要になっています。
シンプルなルールで、大人から子供まで幅広く遊べるゲームでありながら、戦略的に嘘をつく必要があるという奥の深いゲームです。
しばらく絶版状態でしたが、2013年から新デザインで再販されています。(上記写真は旧版)