ダンジョンクエスト クラシック (DungeonQuest Revised Edition) 2014年アメリカ
デザイナー: ジェイコブ・ボンズ
プレイヤー: 14歳以上 / 1~4人
プレイ時間: 60分
プレイ難度: 普通
「ダンジョンクエスト クラシック」は、1987年に最初の版が発売されたボードゲームの最新版です。
2011年に前作「ダンジョンクエスト」の日本語版が発売されていましたが、今作はその後継作にあたります。
改訂にあたっていくつかのルールが簡略化され、より分かりやすく遊びやすいものになっているようです。
1~4人までの各プレイヤーは、予め用意されているキャラクターのうち1人を選び、ドラゴンと財宝の眠るダンジョンへと足を踏み入れます。
目指すはドラゴンの隠し持つ財宝です。ダンジョンの中心部へと向かい、できるだけ多くの宝を手に入れて生還しなければなりません。
しかしダンジョン内は怖ろしいモンスターや凶悪な罠、数多くの仕掛けが待ち構えています。
あまりの危険さ故、その生還率は1割とも言われています。
しかも時間内に出口から脱出しなければ、目を覚ましたドラゴンの吐く炎によってダンジョン内のもの全てが焼き尽くされるでしょう。
少ない財宝でも安全が確保されているうちに出口に向かって生還するもよし、少しでも多くの財宝を求めて進んでいくもよし。
まさに冒険家たちの命を掛けたチキンレースが行われるゲームなのです。
ダンジョンの地形は全てランダムで引いたタイルによって決められます。
また、そこで起こるイベントもカードを引くことによって決まりますので、運にすべてがかかっています。
モンスターとの戦闘は、「近接攻撃」「遠距離攻撃」「魔法攻撃」の3つのカードをお互いに出し合って勝敗を決めます。
(いわゆる「じゃんけん方式」です)
難しいルールや細かい作戦は必要なく、サクサク進めるテンポを重視したルールになっています。
このゲームですが、運によってキャラクターの運命が大きく左右されます。
運が良ければ序盤から安全に財宝を見つけられますが、運が悪ければモンスターに襲われ続けてすぐ敗北…ということもあります。
また、敗北してしまったプレイヤーや、早めに帰還してしまったプレイヤーはそのゲーム中はゲームに参加できず、観戦するしかありません。
あまり勝敗にこだわらず、恐れ知らずの冒険家のように思い切った遊び方をしてみると、楽しさが分かるゲームかもしれません。
観戦にまわった後も他のプレイヤーを応援したり、野次を飛ばしたりして、参加者全員で賑やかに盛り上がって楽しむ作品です。