過去のイベントの録画へのリンクを,各アブストラクト下部に貼ってあります.録画は1.25倍速や1.5倍速での再生も可能です.録画のパスワードは登録確認メールに掲載されているパス(4桁)に#betaを付け加えたものです.
15:00〜15:30 TeaTime, 15:30〜16:30 1st talk + Q&A, 16:30〜17:30 2nd talk + Q&A, 17:30〜 自由歓談 + breakout session, 20:00頃から 夜の部
出版業界に職を得て40年余、フリーランスの装丁デザイナー(+編集者)になって30年余になりました。私の人生の長い伴侶となった本のデザイン、とりわけ装丁を中心とした「モノとしての本づくり」についてお話しします。デザインとは、装丁デザインの世界、私の仕事、装丁デザイナーは何をしているのか、役立つ文字の知識など、あまり深入りしすぎず何となく理解していただける、みたいなレベルのお話ができればと思っています。
板谷成雄 82回3組 装丁デザイナー(+編集者)
放射線と言えば私ですね。何しろ、30年間放射線研究室に所属しているのですから…実際には原子核物理学の研究室で陽子の中身を調べる研究などをしていて、いわゆる放射線はそれほど得意ではありません。さて、今回は川野さんからのリクエストで、放射性物質であるトリチウムが生体に与える影響を中心に話します。とはいえ基礎知識も必要なので、物理学もやります。
渡邊康 87回?組 理化学研究所 仁科加速器科学研究センター 放射線研究室
録画 (81分, talk+Q&A)
本企画は,筑波大学附属高等学校(旧 東京師範学校附属,東京教育大学附属)の卒業生と現役生,およびその関係者を対象としたオンラインコロキウムです.例年8月の蓼科・桐陰寮での宿泊イベント「特別後期」中に1寮の囲炉裏にて有志で行われるコロキウムの代替的な位置付けで,組織委員が自主的に開催するものです.
2020年2月以降の感染症の拡大に伴い,人々の活動は様々な制約を受け,新しい縁を紡ぐ機会も貴重なものとなりました.学術的アウトリーチやお仕事の紹介などを通じて,ローカルコミュニティの縦のつながりを維持・活性化することを一つの狙いとしています.
卒業生・現役生であればどなたでもご参加いただけます.その他の関係者も歓迎です.ぜひとも色々な世代の方に,お気軽にご参加いただければ幸いです.
以下の注意事項を全てお読みいただいた上で,参加登録をお願いします.
・接続トラブル対策+見逃し配信のため,世話人の側で講演パートを録画させていただきます.他の方の録音・録画等はお控えください.
・講演中は,基本的にミュート&ビデオオフをお願いします.ご質問の際にはミュートをオフにして,回数とお名前を言ってから(できればビデオもオンで)お願いします.チャット機能やリアクションボタンも併せてご活用ください.
・可能でしたら,お名前表示に回数を添えてください.(「参加者」のアイコンで自分の名前を選ぶと編集できます.)
・途中入室をされる場合には,全体の進行を妨げることのないようにお願いします.個別の技術的な質問などは,なるべくチャット機能をご活用ください.
参加登録はこちら. 当日は登録確認メール中の専用リンクからご入室ください.
企画担当: 106回 松原美香(mika79(at)zmail.plala.or.jp)・111回 植木潤(uekijun(at)gmail.com)
蓼桐会のウェブページはこちらです.入会やML登録の方法も記載されています.
録画のpassは,Zoomの登録承認メールに掲載しているpassの後ろに「#beta」を添えたものです.
第1回 2020/12/12(土) 13:30〜14:00 ティータイム(自由歓談)14:00〜15:00 1st talk, Q&A 15:00〜16:00 2nd talk, Q&A 16:00〜17:00 ティータイム(自由歓談)(出入り自由)
[1st talk] 冨樫 祐一(102回)「少数性生物学」と「シンギュラリティ」をめぐって
生物の活動のほとんどは化学反応によって支えられています。そのため、生物のメカニズムを数理的に研究する際には、生物やその一部分を化学反応系として考えることがあります。一般に、化学成分の「濃度」を変数として、それらの変化を数式で表します。例えば、魚の縞模様のようなパターンが反応・拡散により自発的に作られることが知られています。
では、生物の基本単位といえる細胞も、化学工場や試験管と同じといえるでしょうか? 実は、「濃度」を考えるには、ある範囲に同じ分子が多数あることが前提となります。細胞ではこの前提が成り立たないのではないか、というのが私たちの問いです。簡単なシミュレーションから、少数個しかない珍しい分子が≪常識に反した≫奇妙な振舞いを引き起こす可能性が示されました。
今回は、この研究から始まり、細胞の中での少数の分子(さらには個体の中での少数の細胞、生態系・社会の中での少数の個体……)に注目した「少数性生物学」研究について、考えてきたことをお話ししたいと思います。
Keywords: 細胞、酵素反応、反応拡散系、数理モデル、シミュレーション
冨樫 祐一 102回2組
広島大学大学院統合生命科学研究科(数理生命科学・生命医科学)
理化学研究所生命機能科学研究センター
[2nd talk] 松本萌未(123回) 原子核物理学への招待 〜元素の起源をめぐって〜
私たちの身体、今これを読むために触っているスマホなど、すべての物質は元素からできています。元素はどうやってできたのだろう、って考えたことはないでしょうか?実は、この疑問は結構厄介な問題です。今から約138億年前、ビックバンで元素が誕生しましたが、この直後にできたのは水素やヘリウムだけでした。さらに重い元素は、恒星の中で核融合反応によって作られましたが、これでは鉄までの元素の合成しか説明することができません。金などのもっと重い元素はどのようにできたのか?その謎をめぐって、原子核物理学の豊かな世界へと招待したいと思います。あまり知られていないと思われる原子核の性質の多様性を紹介しながら、ちょっと自分の研究生活についても話せたら良いかなと思います。
keyword: 宇宙、中性子星、不安定核、量子力学、スーパーコンピュータ
松本萌未 123回1組
東北大学理学研究科物理学専攻修士1年 原子核理論研究室
This event was partially supported by JSPS KAKENHI grant number JP19K14538.
第2回 2021/1/16(土) 13:30〜14:00 ティータイム, 14:00〜15:00 1st talk, 15:05〜17:30 2nd talk, 17:30〜 breakout session
[1st talk] 平山 裕士さん(110回)新型コロナ抗原検査
新型コロナ抗原検査(仮題)
私は大学・ポスドクでの研究生活から転換して、数年前から民間企業(診断薬のメーカー)で仕事をしています。
昨年からのコロナ禍で我々の業務も大きく変わりました。民間企業としての検査体制をどうやって構築していったのか、その過程でのトラブルの話、そもそも抗原検査ってどんなことをやっているのか、そんな内容で準備しています。
(現時点での話であり、制度や情勢は日々変わること。発表者も「ある立場の一人」ということを理解していただいた上でご参加ください。様々な考えがある問題で正解のない話をします。)
keyword: 抗原検査、Covid-19、空港検疫、確定診断
平山裕士 110回6組 株式会社富士レビオ
録画(質疑応答込みで58分間程度)
[2nd talk] 間野聡子さん(98回)子育てや子育て支援のありかたをみんなで考えてみませんか?
私は現在、つくば市で子育て支援活動をしている「NPO法人ままとーん」の代表理事を務めています。
最初は赤ちゃんを連れた一人の利用者としての参加から始まり、「一緒に活動しよう」と誘われたのをきっかけにスタッフとなって8年、ご縁あって今に至っています。子育ては常に新たな発見があり、子どもと共に喜怒哀楽を目一杯に感じながら生活しています。
子育て支援活動には、地域を選ばない基本的なものから、その地域ならではのもの、特定の親子を対象としたもの、など様々なアプローチがあります。つくば市にどのような課題があり、それに対してどのような支援が行われているのか、をままとーんの事業活動を中心に紹介させて頂きます。
また、昨年からのコロナの感染拡大によって、ままとーんで行っている子育て支援事業も縮小・中止を余儀なくされ、その中で思いがけない影響が出たり思わぬ発見があったりと、これまでの事業活動では気づけなかった課題が浮かび上がってきました。特に感じた「つながりの大切さ」についてお話し、これからの子育てや子育て支援についてみんなで考え議論する、興味を持ってもらう、そんな場にできたらと思います。
子育ての大先輩から子育て未経験の人まで、みなさんのそれぞれの感覚を大切に、ぜひたくさんのご意見・アイデアを寄せて頂けたら嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。
keyword: 子育て、子育て支援、NPO法人、Covid-19、つながり、地域、行政
間野聡子 98回1組 NPO法人ままとーん
録画(メイントーク52分間,そのあと質疑応答〜雑多な話題)
第3回 2021/3/6 (土) 14:00〜14:30 TeaTime, 14:30〜15:30 1st talk + Q&A, 15:35〜16:35 2nd talk + Q&A, 16:35〜 自由歓談 + beakout session, 20:00頃から 夜の部
[1st talk] 八杉徹雄さん(106回)ショウジョウバエって何がすごいの?
体長2-3mmのショウジョウバエを用いた遺伝学研究が始められたのは1900年代初頭と言われています。それから100年以上経った現在でも、ショウジョウバエは基礎生物学におけるスーパースターであり、モデル生物として重用されています。ショウジョウバエを用いた発見の例を紹介しながら、基礎研究と応用研究の接点があったりなかったりするような話をしようと思います。
八杉徹雄 106回3組 金沢大学新学術創成研究機構
[2nd talk] 櫻井理加さん(120回)健康とまちづくり
みなさん、こんにちは!私は大学生のころから、「どのような時も人々が住みなれた地域で暮らし続けるにはどうあればよいか」という疑問を持っており、答えを探すために、看護学を入口として様々な学びや経験をしてきました。今回は、一つの答えになると考える「まちづくり」について、「健康」という視点からお話しさせていただきます。一見関係のなさそうな「健康」と「まちづくり」には、日本の保健・福祉分野が注目する意外な関係性があります。「健康」と「まちづくり」の関係性を解きほぐし、地域で生活する人々がほどほど幸せに暮らしていくために、各地で行われている「まちづくり」をご紹介します。近くで暮らす地域の人との関係性を振り返ってもらう機会になると嬉しいです。久しぶりに皆さんにお会いできることを楽しみにしています。それでは、当日をお楽しみに!!
keyword: 地域、健康、ケア、まちづくり、つながり
櫻井理加 120回5組 現・東京大学大学院地域看護学教室&株式会社ぐるんとびー
第4回 (2021/3/28) 13:30〜14:00 TeaTime, 14:00〜15:00 1st talk + Q&A, 15:05〜16:05 2nd talk + Q&A, 16:05〜 自由歓談 + breakout session, 20:00頃から 夜の部
[1st talk] 宮崎直子さん(84回)カーリングはとっても奥が深いスポーツ 〜ルール解説から実践まで〜
カーリングとはどんなスポーツか,ルールや観戦のポイント,色んなショットを素人にはわからない裏側から,初心者向けに解説していただきました!
宮崎直子 84回 4組 カナダにてカーリングのチームに所属
ゲスト解説者: 宮崎信也 81回 3組
[2nd talk] 安久岳志さん(123回)震災後10年の今考える、社会基盤【都合により延期】
皆さんもご存知の通り、今月で東日本大震災から10年を迎えました。今なお行方不明者の捜索は続いており、この地震が私たちの社会生活に与えた影響は計り知れません。この大震災を契機に、私たちを取り囲む社会インフラのあり方についても、改めて議論がなされることとなりました。日本語では社会基盤と訳されるインフラは、文字通り私たちの生活を取り囲む社会を縁の下から支えている存在です。普段は無意識のうちに見過ごしてしまうような風景でも、一度それを構成するインフラとその背景にある人間の存在を考えると、一瞬にして見え方が変わってきます。震災後10年という節目のタイミングに、絶えず私たちを取り囲むインフラについて、今一度考えてみませんか。当日は皆さんにお会いできることを楽しみにしています。
Keywords: 社会基盤(インフラストラクチャー)、計算地震工学、大規模解析、スーパーコンピュータ
安久岳志 123回2組 東京大学工学部社会基盤学科4年 Computational Science and High Performance Computing Laboratory
第5回 (2021/5/8) 15:00〜15:30 TeaTime , 15:30〜16:30 1st talk + Q&A, 16:30〜 自由歓談 + breakout session, 20:00頃から 夜の部
木村紘子さん(106回)バイオ・ヘルスケア産業とベンチャーキャピタル
産業構造や事業環境の変化が急激に起こる中、大企業がオープンイノベーションを推進する必要性は高まり、一つの方法としてベンチャー企業との連携、買収が盛んに行われています。また、国の政策の一環として、実用化を見据えた開発推進、ベンチャーの創出・成長支援ための制度や各種プログラムが提供され、また各地でも民間主導のビジネスピッチ、アクセラレーションプログラムが行われています。特にこの数年、ベンチャー企業への注目は非常に高まり、学生の憧れの就職先としても(ベンチャーキャピタルと共に)選択肢に入る様になりました。
そこで今回、日々ベンチャー企業と向き合うベンチャーキャピタルの立場から、お話ができる範囲で、ライフサイエンス・ヘルスケア領域で繰り広げられる日々のドラマについて、話題提供をしたいと思います。
Keywords: バイオテック、スタートアップ、投資、ベンチャーキャピタル、ファンド
木村 紘子 106 回 4 組 株式会社ファストトラックイニシアティブ
録画 talk78分 + Q&A58分
第6回 (2021/6/12) 13:30〜14:00 TeaTime 14:00〜15:00 1st talk + Q&A 15:00〜16:00 2nd talk + Q&A 16:00〜 自由歓談 + breakout session 20:00頃から 夜の部
[1st talk] 村上陽之さん(109回)スポーツの進化とそのルール ~柔道の観戦ガイド~
オリンピックで日本が最も多くの金メダルを獲得している競技、、、そう柔道です。「柔道?知らないよ」という人は、ほとんどいないんじゃないかと思いますが、一方でルールとかよくわからないという方は多いかと思います。私自身が高校生だったころからも、柔道のルールは変わってきており、エキサイティングで、分かりやすい方向を目指して進化しています。今回は、柔道のルールの話を中心に、スポーツがどう変わってきているかを話せたらいいなと考えています。オリンピックの行方は予断を許しませんが、開催時には競技を楽しむ一助になれば幸いです。
村上陽之 109回4組 全日本柔道連盟 公認指導者C指導員、Cライセンス審判員
第6回 [2nd talk] 湯浅仁美さん(109回)ミュージアム・バックヤード入門
よ~く考えよう、お金は大事だよ。それは美術館とて例外ではありません。かつて8年弱、独立行政法人国立美術館に会計担当として勤務した経験から、美術館にかかるお金について、少しばかり解説させていただこうと思います。いま考えているところでは、展覧会はどうやって企画したりお金をかけたり採算をとったりしているのかとか、美術品はどうやって購入しているのかとか、普通の企業とはちょっと違う会計のやり方とかをお話しようと考えています。難しい話をするつもりはありません、財務諸表読めなくても大丈夫です。一方的に話すのは苦手なので、みなさまの反応を見つつお話できたらと思います。
湯淺仁美 109回5組 有限会社バッハ・コレギウム・ジャパン