些細なことでもすぐに泣いてしまう、泣き出したらなかなか泣き止まないといったことはありませんか?
生後間もない頃の時期では「泣く」ことは一つの表現であるため、とても大切なことです。
しかし、ある程度言葉で意思を伝えられるようになっているのに、泣くことが多いと、心配になります。
ひたすら泣き止まない場合、どのような対応が適切なのか気になるところです。
どうして『すぐに泣く』のか?~その背景と関わり方~
① 感情のコントロールが未発達である
・泣いた理由を整理できるよう一緒にことばで確認する
・気持ちの見える化ツールを使う
② 嫌な気持ちや不安をうまく表現できない
・簡単な感情表現のことばを教える
・言えたときにしっかり肯定的に受けとめる
③ 想定外の出来事に対する耐性が弱い
・活動の見通しを事前に伝える
・変化があるときは視覚で伝え、安心感を高める
④ 小さな失敗や注意に強く反応してしまう
・成功体験を積みやすい課題から始める
・注意のしかたを穏やかに、肯定的に伝える
⑤ 周囲の反応や視線に過敏である
・他人の評価を気にしすぎないよう安心できる関係づくり
・ほかの子と比べない支援を意識する
⑥ 身体的な不快(疲れ、空腹、体調不良など)を感じ取りにくい
・体調や生活リズムに目を向けて確認する
・不快さを伝える方法をことばやカードで用意する
⑦ 過去に怒られたり叱責された経験が影響している
・安心できる対応と、肯定的な声かけを心がける
・怖さの記憶を少しずつ安心で上書きする
⑧ 周囲とのやりとりや状況の理解が難しく混乱している
・状況を絵カードや写真などで視覚的に整理する
・一つ一つの行動の意味を丁寧に伝える