お子さまの中には、じゃんけんが苦手なお子さまがおられます。
大人とじゃんけんするときも、お子さま同士でじゃんけんするときも、上手くいかない。
みんなが当たり前のようにできる「じゃんけん」ができないと、何か発育上の課題があるのか心配になるというお母さまのお声を耳にします。
どうして『じゃんけんが苦手』なのか?~その背景と関わり方~
① 手の動きをタイミングよく出すのが難しい
・手の出し方をリズム遊びなどで練習する
・テンポをゆっくりにして一緒にやってみる
② 勝ち負けのルールをうまく理解できていない
・絵カードなどでルールを視覚化する
・実際の勝ち負けを一緒に確認しながら体験する
③ 手指の操作が不器用で形がうまく作れない
・手指の操作を遊びで練習する
・形の作り方を一つずつ分けて教える
④ タイミングが合わないことへの不安がある
・ペースを合わせて安心できる相手と練習する
・自分のタイミングで出してもOKと伝える
⑤ 相手と駆け引きすることが苦手
・「どれを出すか」一緒に考える練習をする
・役割交代遊びを通じてやりとりの楽しさを知る
⑥ 集団の中で注目されるのが苦手
・まずは個別に安心できる場で練習する
・注目を避ける形でじゃんけんを取り入れる
⑦ 手を出す順番やリズムを記憶するのが難しい
・「グー・チョキ・パー」のリズムを歌や絵で繰り返す
・視覚と聴覚を使って記憶を補う
⑧ 負けると気持ちの整理がつけにくい
・負けた後の気持ちをことばで表せるよう練習する
・勝ち負け以外の楽しさを伝える