何回言っても同じことをしてしまう、言われたことをすぐ忘れる、聞いていないのかと心配になるくらい忘れっぽいといったことをよく耳にします
お子さま本人としては、一生懸命に聞こうと思っていてもどうしてもすぐに忘れてしまうこともあるようです。
声かけをする大人としては、聞くつもりがないからすぐ忘れるのでは?とイライラしてしまうこともあります。
このような場合どのように対応することが良いのでしょうか。
どうして『聞いたことをすぐに忘れる』のか?~その背景と関わり方~
① 聞く力や聞き取りの注意が向きづらい
・視線やジェスチャーで注意を引いてから話す
・周囲の雑音を減らして伝える
② 話を聞いている途中で別のことに気を取られてしまう
・短く区切って話す習慣をつける
・途中で確認しながら伝える
③ 記憶保持に苦手さがあり、ワーキングメモリーが弱い
・重要なことは繰り返し伝える
・視覚的な手がかりをセットで使う
④ 言葉の意味を十分に理解できていない
・言い換えたり、絵や実物で示したりする
・確認のために質問を返す時間を設ける
⑤ 聞いた情報の取捨選択や整理が苦手
・「今大事なことはこれ」と焦点を絞って伝える
・キーワードを提示し記憶を助ける
⑥ 話のスピードや量が多すぎて処理しきれない
・ゆっくりと区切って話す
・1つ伝えたら1つ行動に移す習慣にする
⑦ 興味関心が持てず、話の内容に集中できない
・関心を引く例えを入れて話す
・終わったあとに一緒に振り返る会話をつくる
⑧ 日常的に「聞く」経験が少なく、聞く習慣が育ちにくい環境にある
・聞く活動をゲーム感覚で取り入れる
・聞けたことを共有し合う場を日常に設ける