おもちゃやはさみ、水筒など、普段の生活で使うようなものを乱暴に扱ってしまうということはありませんか?
机や床に置くとき、そっとおくことが苦手だったり、片づけるときに投げたりしてしまうことがあります。
扉を乱暴に閉めてしまい、静かに閉めることができないということもあるでしょう。
どうして『物を丁寧に扱わない』のか?~その背景と関わり方~
① 物の価値や大切さを実感する経験が少ない
・「大切にしようね」と物の大切さを話す
・大切に使った後に褒める声かけを増やす
② 力加減のコントロールが苦手
・「やさしく持とう」など視覚的に伝える
・柔らかい素材で力加減の練習をする
③ 注意や指示を十分に聞き取れていない
・短く区切った声かけと視覚提示を併用する
・やって見せて一緒にやる手順にする
④ 使い方や扱い方が分からない
・「これはどう使うか」を事前に説明する
・見本を見せた後、一緒に試す場をつくる
⑤ 衝動的に行動してしまう傾向がある
・事前に行動の見通しを共有しておく
・扱いに失敗したときに一緒に振り返る
⑥ 「丁寧に扱う」ことの意味が抽象的で理解しづらい
・「そっと置く」「両手で持つ」など具体的に伝える
・写真やイラストで使用例を示す
⑦ 遊びに夢中で物への意識が向いていない
・活動前に物の扱いの確認を行う
・終わった後に丁寧に使えた点を一緒に振り返る
⑧ 自分の物や他人の物に対する区別の意識が薄い
・「これはだれの物か」を確認する習慣をつける
・自分の物に名前をつけて愛着を促す