どのように過ごすのか、活動の時間におけるやるべきことが明確に決まっていれば、上手に過ごすことができる。
しかし「自由にしていいよ」「何してもいいよ」「好きなように遊びなさい」と言われると、途端に何をしたらいいのか分からないというお子さまがおられます。
自分のしたいことがあるはずなのに、どうして自由に遊べないのか心配になります。
どうして『自由な場で、したいことが決められない』のか?~その背景と関わり方~
① 自分の興味ややりたいことに自信が持てない
・選択肢を3つ程度に絞りイラスト付きで提示する
・「どっちがいい?」で選びやすくする
② 選択肢が多すぎて混乱してしまう
・活動を時間帯で区切って提示する
・活動一覧を写真付きで見せる
③ 周囲の様子が気になり、行動に移せない
・見通しを共有し落ち着ける環境で選ばせる
・一緒に見学してから選ぶ手順にする
④ 失敗したくない気持ちが強く、選択を避ける
・「失敗しても大丈夫」な環境を言葉と雰囲気で保証
・小さな成功体験を積み重ねる
⑤ 他者の評価や反応を過度に気にしてしまう
・「だれかに合わせなくていいよ」と安心を伝える
・選んだことを認めてもらえる経験を増やす
⑥ 自分の気持ちを言葉で表現することが苦手
・感情カードや指さしで選べるようにする
・「好き・嫌い」など簡単な言葉で確認する
⑦ そもそも何ができるのか分からず選べない
・活動内容を写真や動画で見せて事前に理解を促す
・見本を一緒に見てから選ばせる
⑧ 選択経験が少なく、自分で決める習慣が育っていない
・日常の中でも簡単な選択の機会を増やす
・「どっちがいい?」と選ばせる経験を積む