お子さま自身が自信をもてない、自己評価が低いということをよく目にします。
「どうせ自分なんて」「がんばってもできない」という言葉を聞くと、少し寂しい気持ちになります。
また、育児書にはよく「ほめることが大切」と書かれますが、実際に褒められたお子さまたちを見ていると、褒められ慣れていない様子が見られます。
褒め言葉の受け止め方が分からない、褒められても素直に喜べないお子さまもおられます。
どうして『自己評価がとても低い』のか?~その背景と関わり方~
① 過去の失敗経験が多く自信を失っている
・成功体験を積める小さな課題を用意する
・褒めるポイントを具体的に伝える
② 周囲からの否定的な言葉や態度が影響している
・肯定的な言葉かけを習慣化する
・安心できる環境作りを進める
③ 他者と比較して自己評価を下げてしまう
・お子さま自身の成長を強調する
・比較せず個別の良さを認める
④ 自己理解や感情認知の未熟さ
・自己理解を深める活動を取り入れる
・感情表現の練習を支援する
⑤ 認知の偏り(ネガティブな捉え方)が強い
・ポジティブな視点を促す声かけ
・成功や良い点を視覚化して示す
⑥ コミュニケーションの困難さから孤立感を感じている
・友達との交流を増やす場を作る
・安心して話せる大人を配置する
⑦ 高い期待に応えられず自己否定が強まる
・適切な目標設定を行う
・無理のないペースで進める
⑧ 家庭環境などのストレスが影響している
・ストレス緩和のため休息時間を確保
・環境調整や相談支援を行う