バイバイするときに、手のひらを自分にむけてひらひらさせてしまうといった行動。
クレーン現象と同じように、発達障害のお子さまに多く見られるといわれている行動です。
そもそも、発達上どういった行動なのか、発達障害ではないお子さまにも見られるものなのか、一般的な児はやらない特徴的な行動なのか、疑問に思いますよね。
どうして『手のひらを自分に向けてバイバイする』のか?~その背景と関わり方~
① 手の動きの意味や正しい向きが理解できていない
・正しい手の向きを見せながら繰り返し模倣を促す
・歌や手遊びで動作を楽しく学ぶ
② 手の動きを細かく制御する運動機能が未発達
・手指の運動遊び(指先遊び)を取り入れる
・おもちゃを使って手の動きを促す
③ 視覚的な真似(模倣)学習が苦手
・動画や鏡を使って自分の動きを確認させる
・ゆっくり丁寧に動作を示す
④ 社会的なジェスチャーの意味理解が浅い
・ジェスチャーの場面を絵カードで示す
・具体的なシチュエーションで練習を重ねる
⑤ 注意が散漫で動作の正確さが欠けている
・短時間集中できるよう環境を整える
・褒めて意欲を引き出す
⑥ 手のひらの感覚過敏や鈍麻がある可能性
・感覚調整遊び(触感遊び)で感覚を整える
・手触りの違う素材に慣れさせる
⑦ 言語理解の遅れで動作の指示がわかりにくい
・簡単で明確な言葉かけを使う
・動作の一連の流れを短く区切って伝える
⑧ 繰り返し練習が不足しており、習得が遅れている
・日常生活で繰り返しバイバイを促す
・保護者と一緒に遊びながら練習する