数や英単語に興味を持てることはとっても良いことです。
しかし、興味の度合いが強い、興味を持ちすぎるお子さまが中にはおられます。
中には、数やアルファベットを言えるけれど、言葉の発達は遅れてしまっている場合もあります。
こういった場合、どのようにかかわっていくことが良いのでしょうか。
どうして『数や英単語に強い興味を示す』のか?~その背景と関わり方~
① 数や文字の形・パターンへの感受性が高い
・興味を起点に他教科や遊びへ広げていく支援を行う
・文字や数字を使ったルールのある遊びを取り入れる
② ASDなどの特性から特定分野への集中が強い
・興味を通して他者と関われるよう工夫する
・活動の中で得意を活かす場面をつくる
③ 反復的な情報処理に安心感を感じる
・繰り返し使える教材や絵本で安心感を支える
・安心できる構造の中で幅を広げていく
④ 言語的思考より視覚的・記号的思考が得意
・視覚教材や図解を活用し、理解を深める支援を行う
・他者とのやりとりにも視覚手段を活用する
⑤ 周囲との会話より記号とのやりとりが安心
・数字や英単語を媒介に他者と関われる場を設ける
・共通の話題として周囲の大人も関心を持つ
⑥ 教え込まれた経験により優先的に覚えている
・一方向の学習でなく双方向の関わりを重視する
・理解に応じた新しい刺激を少しずつ取り入れる
⑦ 認知のこだわりとして分類や順序への関心が強い
・順序や整理を活かした活動に参加させる
・分類などの得意さを活かした遊びを用意する
⑧ 自己刺激行動として反復発声・視覚入力を好む
・安心して表現できる時間や場所を確保する
・別の感覚活動に興味が向く機会も用意する